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照明をプランする場合のコツ

その1 : 誰のための照明か
いきなりですが、どうか最初にこのことをお考え下さい。

ホテルやレストランの照明に心奪われて、こんど自分で家を建てるときには是非あんな照明をとお考えになったこともあるでしょう。もちろん、すてきな照明器具へのアプローチとして自然な流れかと思います。

でも、そこから先へはどうぞ行き過ぎないで下さい。
つまり誰が来ても全ての人が見ても合格点がもらえるような照明を選ぼうとしていないでしょうか。ご自分の新しいお家をホテルやモデルハウスにしようとお考えではないですか。
でも待ってください! ホテルはやはりホテルです。ご自宅にはなりえません。

家具や内装などとも同じですが、ご自分が本当に好きで落ち着ける家作り、部屋作りをまずは念頭におくべきなのです。

ですから是非、まずは「ご自身が、ご家族が好きなもの」を選んでみてください。もしかして少しだけ勇気のいることかもしれません。でもその勇気こそがあなたの照明を作る原動力なのです。明るさのことやバランスのことなどがありますからそれらは私どもで意見を申し上げるかもしれませんし、その他にも思い切りサポートさせて頂きます。できればそこからスタートいたしましょう。

その2 : 明るさのメリハリ
照明は器具の良し悪しもさることながら、まず照度のことを考えましょう。
玄関はそこそこ明るくていいですが、例えばその奥につながる廊下が明るい必要があるでしょうか。
2階にのびる階段の壁があるとして、例えばそこに大きなワット数の器具が必要でしょうか。
逆に、お客様専用ということでなければ、ぜひともリビングにはみんなが集まってちょっとワイワイやれるような明るさはほしいところだし、ダイニングテーブルの上も同様でしょう。

このように、明るさの必要なところとそうでないところの区別をつけると仕上がりがとても印象的な家になります。「奥行きがある」ように見せる手段でもあります。

その3 : 暗いところにほのかな明かりを
変な言い方かもしれませんが、照明器具が一番印象的に映り美しいのは、そんなに明るくない場所にそんなに強くないワット数の照明器具をつけたときです。これを間違えると、どんなに高価な器具もあまり印象に残りません、残念なことです。
どうでしょう、今度のお家にそんな場所を作りませんか?トイレ、洗面所、階段、2階ホールなど、そんな照明に適した場所になりそうですよ。
夜トイレに行くと照明があかるすぎて目がさめるとか、階段の灯りは段差がはっきり見える程度でいいのに新聞まで読めてしまう、というような設定ではやはりダメなのです。
こういった場所はぜひとも大事に致しましょう。

その4 : ほかの照明との連関(Ⅰ)
壁紙やカーテンなどと同様、一つの照明を決めるときにその近辺の照明器具のことを考慮にいれるのが普通です。リビングの天井器具と壁の器具、LDの場合などにはさらにダイニングの器具も一つのグループとしてまずは考えましょう。
でも、反対にトイレや階段、寝室など、他の部分の照明のことは考えなくてもいいよ、と言える場面も結構あるものです。そんな場所には是非、お好きな器具を選んで頂きたいものです。

その5 : ほかの照明との連関(Ⅱ) - 主と従
モデルハウスに行くと、LDの照明がけっこう完璧なかたちでついているのに出会います。同じ種類の器具がリビング天井についていて、同じシリーズの照明が今度はダイニングテーブルの上に心もち下がってぶらさがって、壁にも同じ種類のブラケットが・・。
でも実際の照明をこのようにきめてかかってから選ぼうとすると結構しんどいです。
そんな時、どうかまずはその呪縛から解放されて下さい。むりやりあわせる必要はないのです!
ポイントは
     ①「あわせなくてもいいから、ケンカはしない!」
     ②「どっちが主なの、どっちが従なの? はっきりさせて!」

のふたつです。
特に、欲張って大好きなものを2つ、というときにもしかしてこのポイントを外す場合がありますので、十分注意してください。“従”の方にはあまり色のでないおとなしいものを使ったり、形としてもあまり主張をしないものを選びましょう。その代わり“主”のほうは、どうぞお好きなものを。素材などは似通ったものが望ましいとは思いますが。

その6 : 白熱灯と蛍光灯の使い分け
白熱灯は蛍光灯に比べて電気代が高い、放熱するのであつい、寿命が短いので電球の取替え回数が増える、と不利なことが結構言われています。
確かにそうです。その通りです。

でも、こんなこともあります。あさ寝覚めの悪い人に蛍光灯の光を浴びせると起きるのが楽になります、良いことのようですが、即ち蛍光灯には交感神経の働きを増し、ストレス増大につながるという変な力もあるのです。ですから、おそらく多くの方がすでにどこかで経験されているように、白熱灯の黄色い(赤い)光は体を無意識のうちにリラックスさせてくれるんですね。また、蛍光灯の寿命はON・OFFの回数にかなり左右されますし、ものによってはスイッチを入れてから100%の明るさになるまでに2-3分かかる球もあります。

ですから、例えばこんな考え方はどうでしょうか。リラックスしたい場所、即ちリビングやダイニング、大人の寝室などには白熱灯を中心に考える、また玄関やトイレ・洗面所などON/OFFの激しい場所には結果的に安上がりな白熱灯を使う。一方、子供部屋、キッチン、作業室などには蛍光灯を中心に考える。即ち「使い分け」ではないでしょうか。
蛍光灯をお使いになるときには、最近発売されて広がりを見せている「電球色」の蛍光灯を是非お薦めします。