照明器具
数日前にテレビで映画「オリエント急行殺人事件」をやっていました。A.クリスティーの推理小説を映画化したわけですから、小説に比べて深みに欠けるきらいはありましたが、それでも充分楽しめました。
なかでも、今の興味はやはり照明器具。時代設定は1935年でしたか。私の母の生まれた年ですから、昭和10年。まだまだ華やかさには欠けるものの、日本もイケイケドンドンの時代でしたが、ヨーロッパは大戦戦勝国を中心に派手な時代にあったのでしょう、使ってある照明器具の豪華なこと。
食堂車に使ってあるテーブルランプは、この時代から「赤の布シェード」を使っていたのですね。私自身はまだ乗ったことがないのですが、旅番組などで見るのはいつも「赤」だし、あるいは実際に乗った人からも食堂車の照明器具は赤だった、と聞きました。
いつかあのランプのもとで、食事をしてみたいものです。
それから、日ごろから照明器具を扱っていて、もう一つ不思議に思っていることがあります。
それは、シャンデリアなどは空中に浮かんでいて触っているわけでもないのに、見ただけでその重さが分かる、ということです。いかに重厚そうに作られていても、中が空洞であれば、その重みは見たものに伝わってきません。写真などで撮った照明器具を見ているとそんな違いは分からないのですが、実際に目で見ると、やはり分かるのです。
見かけだけ似せておいて、コスト削減のために金属の厚みを減らす、というような手法を見かけることがあります。あれっと思って持ち上げてみると、やはり軽い。わかるんですねぇ。
もちろん、照明器具は重ければ良いということでは全くありません。ただ、重厚感があるように見せようとしてズルをしてはいけないということです。
軽いものなら、デザインや仕上げもはじめから軽やかに参りましょう。
先日ショールームにお越しになったお客様が、「某社の照明器具は、4.5kgと書いてあったのに、すごく軽かった、ほんとにそんなにあるのかしらね」、とおっしゃったので、「どうですか、お米の5kg袋を持たれたことがあるでしょう? それと比べてどうでしたか。」とお答えすると、「そうよね、4.5kgって、かなり重いものよね。あの器具の重量表示はやっぱりウソね。」とのこと。
みなさん、重量というのはなかなか目に見えないので、把握がなかなか難しいようです。
たとえば奥様の体重が45kgとしましょうか。ご主人の背中に乗せてもらって歩いてもらうことができますし、あるいはご自分の二本の足ですたすたと動くことができる重さ、と了解されていることと思います。
だから、たとえば、アームが10本ほどで直径80cmほどの大きくてしっかりした造りの真鍮製シャンデリアなんかをご覧になると、重さを50kgくらい、などと推定されることが多いです。ご自分の体重よりも少し重いんじゃないか、というような感覚なのではないでしょうか。
でも、もちろん個別に重さは違うのですが、上に述べたようなシャンデリアだと、たいてい10kgから25kgくらい範囲におさまる重さです。50kgと言いますと、直径が1mを超え、アームが3段になっていて、合計20本くらいあるようなシャンデリアになります。
と、こんなご質問をよくいただきます。
コンコルディア照明のラインナップの多くは私どものオリジナルで、それ以外のものも含めておそらくほとんどの商品は弊社でしか見ることができないと思います。オリジナリティには自信があるものの、一方お客様の側からすると、この商品は○○メーカー製で、A店でもB店でも売っているからそこでまず品質を確認し、そのうえでどの店から買うか考えよう、というような買い方ができません。
私どもではホームページでの商品案内とカタログ販売を中心に販売をしておりますが、一方で、やはり実際に商品を見て確かめたい、というお客様も多くいらっしゃるので、私どもでは 宝塚本社(兵庫県宝塚市)にショールームを設けており、また2007年春より東京銀座に小さな展示ルームを作っています。
東京展示ルームの方は完全予約制だったりしてちょっとご不便をかけたりしますが、よろしかったらどうぞご利用ください。(宝塚ショールームのほうも、土曜日のご来店には事前のお電話が必要です。) ともに、シャンデリアをはじめ各種照明器具がぎっしり詰まったスペースをご用意しています。
暑すぎて照明器具に関する話がなにも見つけられないので、もうちょっとだけ、そんなに好きではないアメリカの「すてきなところ」について。
私はイギリスをはじめ、その他ヨーロッパの国々には何度か足を運んでおりまして、そこで思うのは、「人種差別」がない、ということです。ほとんど話題にならない、と思いませんか?
それに対してアメリカでは、まずもって黒人差別があってそれに対する是正運動もあり、もちろん奴隷時代に比べて格段に状況は良くなっていますが、いまだにこの問題が取り上げられています。
変な言い方に聞こえるでしょうが、私はこれがアメリカの良い所だと思うわけです。
例えば、わがイギリスはどうでしょうか。黒人は町中にいて、黒人の集まる通りなどもあって、あきらかに白人とは違う扱いを受けている黒人は多いのに、「差別」ということが話題になったり解放運動がさかんになったりというのは、私自身は聞いたことがありません。なぜか。
みんな、差別される人も含めて、みんながそれを受け入れているからです。そういう社会だからです。
福沢諭吉が咸臨丸にのりこんでアメリカにわたった時に、建国の父 ジョージ・ワシントンの子孫はどこにいるんだと尋ねて、その答えをだれも知らなかった、ということを読みました。(自伝だったかと思います。)
ケネディ一族やブッシュ親子が出てきた最近のアメリカはやはり好きにはなれませんが、根底に流れる(流れてしかるべき)、「家」よりも「個」を大事にし、「人種」よりも「個」を重んじる思想はまだまだしっかりしていると感じます。それが良いほうに出てくるとき、私はアメリカが好きです。(現実にはそうそう経験できないので、結局アメリカ映画に頼っているわけですが。)
私は正直言って、あまりアメリカが好きではありません。自分たちだけが世界の中心にいるような言動をいつも目にして嫌気がさすことがあります。オバマさんになって少しは印象が変わりましたが。そして、ついでに言うと、アメリカの照明器具も好きではありません。
と言いつつ、映画を観るとその多くがアメリカ製で、数日前もそのアメリカ映画「Catch Me if You Can」をテレビで観ました。L.デカプリオとT.ハンクスが演じる実在の詐欺師の物語です。スピルバーグ監督が色々と演出はしたみたいですが、骨格は事実の物語。
17歳で家出した少年デカプリオが、パイロットになりきったり、医者に化けたりしながら、偽造小切手で金をかせぎ、それをFBIのハンクスが追い回します。結局つかまったのですが、私が驚いたのはそのあと。
なんと、FBIは、服役中の彼を刑期途中で釈放し、そのままFBI職員として採用するのです。理由は彼の偽造小切手技術と経験を生かして、進化する小切手偽造を摘発するため。
その後彼はFBIの偽造小切手の権威となり、偽造しにくい小切手の開発など、FBIに多大な貢献をしたのです。
そんなこと、とても日本では考えられませんよね。なんと懐の深い国なんでしょう、アメリカは。
照明器具にはまったく関係ない話ですが、あまりに感心したので。
今日はすこしお恥ずかしいはなし。
金曜日の夕方、スタッフが発送用の棚の整理をしていたら、なんとガラスシェードが一個、さびしく取り残されているのを発見!!
かわいいバラのシェードで、日付と検査済みの印が入っています。ガラスシェードだけ残っているので、照明器具のほうは発送したみたいです。
お客様からはどなたもクレームは来てないし、けれどもしも今週末のとりつけかなにかで、お客様のもとで、あるいは現場で混乱が生じたらどうしよう、うちは休みなのでだれも対応できないし。
あわてて何人か該当するお客様に電話をかけたけれども不在が多く、わからずじまい。
メールやファックスで取り急ぎ事実を連絡して、ガラスがなくてもなんとか混乱を避けてもらえるかな、という程度にはしましたが、結局問題は来週に先送りになりました。
該当するお客様、すみません。お騒がせしています。
こんなミス、全く無いとは言いませんが、ホントに珍しいです。暑さのせいにしてはいけないので、真摯に反省し、再発しないよう厳重注意いたします。
どうしても実物を見てから決定したい、というお客様のために作った、ほんとに小さいけれどもシャンデリアやブラケット、ペンダントライトなど照明器具がぎっしり詰まった,東京・銀座の展示ルーム。HPの写真だけではわからない、色合い・質感・醸し出す雰囲気などなど、隠された情報がいっぱいつまったこの小さな部屋にどうぞお越し下さい。
東京・関東以外にお住まいの方が東京においでになったときにも、ついでにご覧いただけるよう、東京駅からタクシーで5分くらいの距離に設けています。よろしければご利用ください。
予約を頂戴した方しか入ることができない、などちょっと変則的なシステムなので、案内ページをご覧いただいたうえでご予約ください。スタッフ一同、こころよりお待ちしております。
もちろん、兵庫県宝塚市の本社ショールームでも皆様を歓迎致しております。
照明器具店として言ってはならないことでしょうが、あえて言いたい。
「暑いときには一度あかりを消してみましょう。」
たしかに照明器具、とくに電球を入れた普通の照明器具の場合は実際に熱を出しますから、室温をあげてしまう効果がありまして、その意味からも上の発言は正しいのですが、今日ここで申し上げたいのは、そういった物理的効果ではなく、心理的な効果です。
廊下の電気を消してみる、階段の照明を消してみる。・・・どうでしょう? なんとなく室温が下がったような気がしませんか?
たぶん気のせいです。もしあるとすれば、それは私たちのずっとずっと前の祖先から培ってきた経験から、日の当たる空間よりも日陰、火をおこして明るくした空間よりも火を消して暗くした空間のほうが温度が低い、ということを経験値として身につけているからでしょう。
気のせいですが、やはり私はそんな気がするのです。
照明器具店の身でありながら・・・
ああ。今日もまだアツイ。
甲子園までは電車で40分くらいの距離です。
今日は高校野球全国大会の決勝戦です。結果はまだ知りませんが、先日15日には、今日の2校のうちのひとつ興南高校が明徳義塾を破った試合を見てきました。
昔から沖縄の学校の応援団を見るのが好きで、特に指笛を交えた独特の沖縄メロディーが球場にこだまするのを楽しんでいます。ときどきアルプス席で踊りだす人がいます。
沖縄からの応援団も来ているのでしょうが、アルプス席を埋めている応援団の多くは大阪近辺の沖縄出身者でしょう。喜びがあふれている様子が遠くからでもよく分かります。
ところが、15日の試合で、異変に気づきました。というのは、おなじみの「ハイサイおじさん」のメロディーが聞こえてこなかったのです。私はどちらかに勝って欲しかったわけではなく、でも充実した試合内容に満足はしたのですが、ただひとつ、あの曲をバックに楽しげに応援する姿を見たかったのに、と思いながら帰途についたのでした。
そして、今日の新聞を見て判明。
なんと昨日の準決勝まで、興南の応援団はハイサイおじさんを封印していたのだそうです。あまり雰囲気にそぐわないという意見があったとかで、自粛していたのです。でも、私と同じ思いのファンが多かったのでしょうか、大勢の要望に押されて、昨日の試合はその封印をとき、おおいにハイサイおじさんを演奏し、そして逆転の快勝を果たしたのです。(負けたのがわが地元、報徳学園だったのは残念でしたが。)
ハイサイおじさんと指笛、そしておそらく半ば踊りながら応援した沖縄の人たち。
またあの姿を眺めたいものです。
フランドルというのは今のフランスの一部とベルギーとオランダのあたりの地方のことで、昨日画家のダイクのことを書きましたが、この人もフランドルの人でした。文化の渦を巻き起こす地方のようで、他の画家たちとフランドル絵画の一派といわれたりしているようです。
で、そういえば思い出したのが、音楽の世界でも、フランドル楽派とよばれる人たちがいます。ルネサンスを代表する作曲家が多くここから輩出されていて、その中の代表であり、また私が好きな ジョスカン・デ・プレ もその一人です。 デ・プレだけではないのですが、この作曲家たちは、「ポリフォニー」という手法で多く作曲しています。これは、各声部がそれぞれメロディーラインを歌いながら、それを重ねることで、お互いがハーモニーを形成し合っている、まことにすばらしい、聴く人にとってもすばらしいのですが、歌い手にとってもほんとに幸せな曲のスタイルです。なぜなら一人ひとり、あるいは各パートがいつも主役になってきれいな旋律を歌い表現できるからです。
かなりこじつけではあるのですが、照明器具のプランを考えるとき、何か主になるものを最初に決めてから、それを補佐するような脇役の照明器具を配置していくやりかたと、それぞれが主役になるように(このときは小さめの照明器具どうし、というのが多いですが)プランしていく方法があります。その後者のやりかたがうまくはまったときには、ちょっと小さくガッツポーズをしたくなるものです。
ヴァン・ダイクという画家の絵を観ました。ルーベンスの弟子にあたる人ですから聖書を題材にした絵を描くのが得意ですが、ほかに、イングランドの宮廷画家として、数々の肖像画も手掛けています。
今回はその中の、チャールズ1世の王女メアリーの肖像画です。ボストン美術館展の中の展示です。
なかなか素敵な衣装を身にまとった愛くるしくもおませな顔をした王女が魅力たっぷりに描かれているのですが、これがどうしてもすんなり目に飛び込んでこない。なぜだろうと考えますと、これが「構図」の問題でした。
全身を描き、なかでも衣装をいっしょうけんめい描いたからでしょう、頭部がキャンバスの上にきてしまい、頭上の空間がキャンバスに残っていないのです。ダイクの肖像画の中にはどうしてもこのような構図のものが何点かあるようで、素人の私が申し上げるのも非常に失礼なのですが、これがダイクの唯一の欠点だろうと思います。
たしかに、肖像画で全身を描くのはもともと難しいわけで、たとえば肖像画の得意なレンブラントなどは殆ど全身の肖像画は描かなかったそうですし、たまたまこの展覧会にあったレンブラントの描いた前進肖像画は、人物を椅子に坐らせて構図をまとめています。
ここで思わなければならないのは、やはり、照明器具とこの構図の問題です。
こじ付けではなく、まったくこれと同様の問題が照明器具、とりわけ壁付けのブラケット照明に起こりがちなのです。キャンバスとモデルの頭の位置の関係と、天井とブラケット照明の取り付け位置の関係が似ているのです。やはりある程度ブラケットと天井とのあいだに空間が欲しいといつも思っています。
廊下のブラケット照明などは、邪魔にならないようにと上にあげてしまいがちですが、それはいけません。中には上に上げてもそれなりに格好の良い器具がありますが、通常はそのあたりを充分に気をつけて欲しいものだと思います。
日本の芝居に照明器具が本格的に取り入れられたのは最近のことで、西洋の影響をうけて芝居見物が夜にできるようになったのはそのときからでした。(それまでは、朝から夕方までに芝居を観るというのが一般的だったというのは前にこの欄でのべました。)
芝居時間のことだけではありません。歌舞伎役者の化粧もその影響を受けているのだというのです。照明がきちんと当たらない状態(とくに曇りの日)で舞台に立ちますから、くっきりとした目鼻立ちを描く必要がありました。
真っ白なドウラン、太いくま取り。客席から見て、すこし薄暗い曇りの日でもはっきりとわかるようにそれぞれ工夫がなされたそうです。
で、そのなごりで今、舞台の照明が発達したあとでも、同じようなけばけばしい舞台化粧をつづけているわけですね。
もうすこしナチュラルな化粧だったら良いのに、と思うことがありますが、そんな歴史を考えると少しナットク、です。
明日 8月7日(土)~8月15日(日) の間、夏休みを頂きます。
今年はホントに暑くて、社員一同なんとか今日まで頑張ってきましたが、もうダメみたいです。新築・引越しがあるために照明器具は8月にも売れるのです、と昨日書いたばかりじゃないか、とお叱りの声もありそうですが、ゴメンナサイ。ゆっくり休んで、8月16日からはまた思い切り仕事をしますので、すみませんが、どうぞよろしくお願い致します。
頂いたメールへの返信も16日以降になると思いますが、なにかあったらとりあえず送っておいてください。できるだけ速くお返事します。
今年の夏はほんとに暑いですね。
さて、このページをご覧頂いている皆様は、その多くがいま照明器具をお探しかと思いますので、あまり驚かれないとは思いますが、7月と8月は一年のうちでも照明器具が売れる時期のひとつです。ちょっと意外ではないですか?
照明器具、それも私どもで扱っているようなインテリア性の高いものは、売れるのは『秋』ではないか、と一般には思われています。暑いさなか、それもここ数日のような尋常ではない暑さが続くころは、とても照明器具ではないだろうと思われがちなのですが、まあ、実はそうではない、ということです。
もちろん、私たちはその理由を知っています。
夏休みを利用して『引越し』が行われるからです。それも、『新築』をともなう引越しが。
お引越しをされるお客様も大変ですね、今年は。
是非お体に気をつけて、熱中症で倒れないようにお願いします。
明るさの観点から、心地よい職場というとどうなるのだろうか、と考えました。
私たちは白熱電球を使った照明器具を多く扱っていますから、お客様の来られるスペースは暖かな光に包まれています。これは間違いなく心地よいスペースでしょう。照度計ではかると300~500ルクス。
次にデスクワークのスペースなのですが、これもショールームスペースに隣接しているために白熱電球と電球色の蛍光灯の照明器具で光をとっています。各人のデスクの上にはペンダントライトが下がっているため、作業にはそんなに困らない明るさですが、照度はやはり約400ルクス。これは、理論的にはちょっと暗いかもしれません。作業には困らないけど、どうも最近仕事中に眠くなることが多いような気がしておりました。この心地よさのせいなのでしょうか。
もうすこし明るくして、心地よさだけではなく、そろそろ仕事の効率をあげてみようか、と考える、今日このごろです。
テーブルランプやフロアランプ、それもクラシック系、アンティーク系照明器具につける布シェードを探しておられるお客様が、相変わらず私どもにはお越しになります。
以前に使っていたシェードが古くなった、破れた、という理由で買い替え目的で来られます。
そのとき、私どもがお願いするのが、「是非ランプ本体をお持ちください。」ということです。
布シェードは横から見るとたいてい台形かそれに近い形になっています。下の直径は一緒でも、じつは全体がどんな形かによって、受ける印象とかランプ本体とのバランスは大きく変わってくるのです。
ですから、「布シェード」とひとくくりにして、たとえば下の直径だけをたよりに買ってしまうと、たいてい後悔されると思います。
さらに言うと、シェードを立てるための仕組みも世界中にいくつかあり、私どものシェードがそのまま接続できないケースもあります。
そんなときにはソケットから入れ換えてしまうため、そのときにはどうせ照明本体をさわる必要があるわけで、最初からランプをお持ちになるほうが効率的、ということですね。
1995年にクリストファー・レイ照明は誕生しました。創業開始は4月、準備期間を経て1995年8月1日にショールームをオープンし、実際に販売を開始致しました。
最初は英国の照明器具を、英国で日本仕様に変更してから輸入し、そのまま販売しておりましたので、準備期間は、ほとんど日本基準への仕様変更の打ち合わせに使ったことを思い出します。ショールームの開店準備の時間がなく、ほとんど内装屋さんと電気屋さんにまかせたきりで、イギリスに入り浸っておりました。
ただ、その期間中に、ロンドンの店舗では空き時間を利用して販売員の真似事をさせてもらい、その経験が本当に貴重な財産になっています。(なかなかこんな経験をした日本人はいないでしょうね。)。細かな技術的なことや歴史的なこともいっぱい覚えましたが、ヨーロッパの人が照明に注ぐ情熱が日本人とこんなにも違うものかと思い知らされました。
日本の照明文化をもっと進化させたい、と心から思ったのはそのときでしたし、また、「ヨーロッパの照明」と聞いて、「豪華」だけをイメージするのではなく、身近で普段使いの照明にも、「あいらしさ」とか「いとおしさ」とかを覚えてほしい、と強く思いました。
その後、ブランド名 『コンコルディア』として、数々の照明器具をご案内してきました。豪華なものもいっぱいあります。でも、さりげなくて、普段使いできて、でも「大切に思える」照明器具もいっぱいあると自負しています。
いよいよ販売開始16年目に入りますが、この精神だけは忘れずに参ります。
これからも、皆様の応援をどうかよろしくお願い致します。
先日面白い話を聞きました。
日本で何百年も続いている歌舞伎ですが、この芝居小屋というものも古く、200年もさかのぼれば、世界中で一番進んでいたのが日本の芝居小屋(劇場)だったというのです。
花道、せり上がり、回り舞台などの工夫は他にはなかったと言います。
一方、照明ということではなかなか世界レベルにはなかったようで、日本の芝居は、日中の太陽光をたよりに行われていたそうです。朝早くから触れ太鼓をたたき、昼飯をはさんで夕方に終わりました。晴れの日と雨の日とでは、舞台の見え方がずいぶんと違いました。
舞台演出の一つに、芝居小屋の窓の開け閉めもあったとか。
現在も古い芝居小屋として残されているのが金比羅山のふもとにある金丸座ですが、ここにも天井桟敷に演出用の窓があるとか。
かたや、ヨーロッパではロウソクをふんだんに使ったシャンデリアを吊るしながらオペラを見に行きました。夜ご飯を食べてからおもむろに劇場に向かい、深夜まで楽しんだのですね。(もっとも、これもまだ300年くらいの歴史しかないと思いますが。) えらい違いです。お互いの照明文化の発展が異なるのも無理はありません。
コンコルディア照明器具のガラスシェードはそれぞれ特徴があって、長くお客様のご支持を頂戴しておりますが、最近は省エネ電球を入れたらどうなるの? というご質問が増えてきました。
とりあえず今までは「どんな省エネ電球でも入りますが、やはり白熱電球のほうがきれいですね」という返事でしたが、もうすこし具体的に調べてみよう、ということになりました。
そこで出来たのが、『レポート - コンコルディア照明のガラスシェード 電球別の比較』 です。 (クリックして、ご覧ください。)
そんなに思っていたほど悪くはないな、というのが全体の印象でした。
今日は、仕事机の上の照明器具にLED電球を入れてみました。
東芝製 LDA5L E26口金 240lm(ルーメン) 消費電力 4.6ワット 電球色相当 寿命40000時間
というものです。
少し分かりづらいのが、明るさ。
このメーカーのものは、ランプ単体の「直下照度」が 電球40W形相当、ランプ単体の「明るさ」が 電球20~30W形相当 と表示されています。これは、まだ他のメーカーに比べて親切なほうで、このあたりが全く分からない表示もあります。(これはまた、別の機会に解説しましょう。)
つまり、電球の下方面と横方面では、受ける照度、感じる明るさがかなり違うということです。下向きには結構明るいです(正直、40Wよりはうんと明るく感じます)。昨日まで使用していたのが蛍光灯の60W相当ですが、それと比べてほとんど違いがありません。思っていた以上に下向きには明るいですね。
「電球色」をわざわざ買ってきたのですが、この点はちょっと?です。結構「白く」感じますね。これはいわゆる「白熱電球」の色とはだいぶ違います。LEDっていうのは、色を結構思い通りに変えられるという印象を持っていたのですが、違うのでしょうか。同じ東芝製の蛍光灯(「電球色」の蛍光灯)と比べても、やはり白いです。
結論から言って、仕事するのに、全く影響はありません。
4万時間、快適に仕事できそうです。よかった~。
今日道を歩いていて思ったこと。
LED電球の信号機というのを最近よく目にするようになりました。まん丸の目の中にくっきりとポツポツとあかりが見えるものです。従来の信号の目は全体がまんべんなく光っていたと思います。
さて、中国では大部分の信号機がLEDだそうです。
えっ! そんなに中国は進んでいるの? と思いますよね。もう中国の照明器具はとっくにLEDの世界なのか、と。 ところが、そうじゃない。いまえらい勢いで信号機を設置しているのだが、その新設分がすべてLEDだということなのです。なるほど、なるほど。
よく似たこととして、例えばアフリカの携帯電話。我々日本人は従来使っていた、一家に一台の固定電話の時代があって、それからおもむろに個々人のもつ携帯電話に移行してきましたが、アフリカのほとんどの地域では、これまで固定電話がなかったところに、電話線の要らない(アンテナ一本で済んでしまう)携帯電話がいきなり入ってきたのです。当然一人一台は常識なわけで、えっ、アフリカではこんなおばあさんまで携帯電話? というような妙な驚きを生み出すのです。
新しいテクノロジーと一緒に育ってきた世界と、新しいテクノロジーがいきなり生活に入ってきた世界の違い、とでも言うのでしょうか。
世界が均一化する前には、こんな奇妙な場面がそこかしこで起こるのでしょうね。
お手持ちのシャンデリアのガラスシェードが割れたので替わりのものを、ということでお客様が来店されました。
シェードの取り付け口が85ミリありました。実はこれはとても稀少なタイプで、通常直径80ミリとか直径100ミリのガラスシェードが多いです。ですから、絶対にとても古いものに違いないと思いながら写真を拝見すると、古いことは古いですが、そんなにむちゃくちゃ古いわけではなく、なんでそういった特殊なガラスシェードが使われているのか、はっきり言ってわかりません。もしかして、日本製かもしれません。日本の照明器具ではあまりそういった“標準の大きさ”という概念がなく、つまり同じ取り付け口ならば他のものでの代用できる、といったような考えはあまりありません。「ガラスが壊れたら全部とりかえ」、といったことになりがちなのです。
『良い物を作る』 という場合に、そんなシステム的なことも含まれるのがヨーロッパの考え方、あまりに一期一会的で、使いまわしとか代用品とかくたびれたら取り替える、とかの考えが全くないのが日本の伝統文化か・・・ と捉えるのは間違っているでしょうか。
暑い中、本日お客様がアンティークのシャンデリアを抱えてご来店になりました。メダリオンにつけたけれども、引掛けシーリング式にしたために、シャンデリアのフランジがメダリオンにぴったりくっつかないで、隙間ができてしまう。これを修正して欲しいというお話でした。
まあ、世の中にはいい加減なアンティーク業者がいるものだ、とあきれるような不細工な仕上げでした。最初から絶対に3-4cmの隙間が出来るやりかたでした。こんなことなら引っ掛けシーリングキャップをわざわざつけないで、お客様にきちんとゴメンナサイを言うべきでしょう。
かわいそうなのはお客様ですね。
たまたま私どもではそのアンティーク照明にあう色のフランジを持っていましたから、それを使って「本当の」引掛けシーリング対応フランジをご用意しましたが、いつもいつもこんなにうまくいくとは限りません。
アンティークショップのみなさん、照明器具を扱うのが難しいのは理解してますが、どうかいい加減なことをしてお客様を泣かせないようにしてくださいね。(きちんと対応されているショップも存じ上げているので、すべてのアンティークショップがダメというわけではありません。念のため。)
先日ご来店されたお客様は自分で古木を使った照明器具を作る、とおっしゃいます。図面を簡単に描いて頂くと、ようするに車輪状のものを作るので、それに4個コードペンダントライトを取り付けてシンプルなシャンデリアのようにする、ということがわかりました。
明るさ、長さのことなどを詰めて、商品を販売することとなりました。製作はお客様のほうですから詳細はお任せするわけですが、問題は私どもが通常照明器具に添付している定格シール。これは照明器具として販売するときに、弊社が責任をもって製作していますよ、というもので、照明器具店として商品を販売するために必ず各商品に添付しなければなりません。ところが、上の話のとおり今回は商品としてではなく、その一部としての販売ですから、このままでは添付できません。こんなケースはなかなか無いので、しっかり考える必要がありそうです。
そして、最近のことなのですが、このプラスチック製の筒が徐々に少なくなってきています。理由は2つかと思います。
ひとつは、昨今の天然素材ブームということでしょうか。土に還る素材ということで、紙が増えてきました。見かけはよくわからないくらい似せてありますが、さわるとわかります。
もう一つは、熱に対する劣化の問題かと思います。質の良いものであればあまり問題にはなりませんが、同じプラスチックでも種類によっては長時間電球の近くにあるだけで劣化して、ボロボロと粉状になり削れてくる、ということもあったのです。その点において言えば、紙のほうが強いですね。
近頃良く見かけるのは、この筒の部分が金属製のものを使った照明器具です。ここ2-3年流行したキラキラ系のシャンデリアでよく使われています。上のような悩みはありませんが、いかにも味気ない雰囲気ですね。
私どもでは現在、この筒のみを販売できるよう準備をしています。まだプラスチックになるか紙になるか、分かりません。決定したらまたこのHPでお知らせいたします。
シャンデリアにはろうそくの筒に似せたソケットがあって、それにシャンデリア球と言われる電球が使われることが多いのですが、今回はそのろうそくの部分についてのお話。
昔々、ここにはまさに蝋燭が使われていたわけで、そのために後になって電球が出来たときにもできるだけそのイメージを損なわないようにと、電球は細長く炎の形にし、ソケット部分はろうそくになったというのはお分かりいただけると思います。
さて、そのろうそくの中は、と言いますと、当然これは照明器具ですから、電球を受けることができるようにソケットが入っています。通常のソケットは背が低いので、特別に背の高いソケットを用意し、その外側にろうそく状の筒をかぶせますと、まるで本当のろうそくのように見える、というわけです。
ろうそくの筒の部分は、このシステムがスタートした当時は「紙」「瀬戸物」が主流でしたが、その後プラスチック製になりました。シンプルな筒もあれば、ロウが垂れた様子を再現しているものもあります。
ダーバンというと南アフリカ共和国最大の港のひとつですが、今日ここでサッカーワールドカップ2010 日本対オランダ戦が開催されます。約300年前に鎖国に入った日本に、その後唯一外国文化をもちこんでくれたのがオランダであり、そのオランダの船はスエズ運河の無い頃には必ずここ南アフリカの喜望峰廻りでインド洋に出てきました。ダーバン港がその頃からあったかどうかは知りませんが、おそらくケープタウン港を含むこの地域で一休みしたことは確かでしょう。
また、三十年近く前、ここの首都ヨハネスブルクに私の知っている人が仕事で駐在していました。アパルトヘイトがまだ磐石のころで、日本人の駐在員はプールつき、使用人つきの豪華住宅に住んでいました。平和でこの国がこの世の楽園と言われていた(もちろん白人社会にとってのみ)ころです。
今はその垣根が大きく取り除かれて普通の国になりましたが、ご存知のとおり思い切り犯罪も増えています。まったく異なる国になったように見えます。
そう考えると、今日の試合がまた一つ興味深くなりました。さあ、どちらが勝つのでしょうか。普段時事問題を取り上げないので、勝っても負けてもこの欄に続きを書く予定はありませんが。
先日ケニアの人たち十数名と遭遇しました。ケニアの国外で活躍している人たちなので、一般的なケニア人よりはお金持ちだろうしその辺は割り引いて考えなければなりませんが、この人たちのファッションに、もう私の口は開いたままでした。
とにかく、格好良いのです。もっと素直に、「カッコイイ~!」です。メチャクチャ、というのがついても良いです。
中年の人たちが多かったのですが、とくにおばさん連中。まず色彩感覚は感動的ですね。それから民族衣装的な部分と最新ファッションとの融合、さらには黒く磨いたような肌と目の光。みなさんの小山のような体格がキャンバスとなって、その芸術(と言ってもいいほど)が余すところ無く表現されています。男性もかっこいいのですが、女性がほんとにすばらしい。
こうなると、細く華奢な体しかもたないふつうのモデルさんなど、お話になりません。
写真は失礼なので撮りはしませんでしたが、「ケニア」とか「ファッション」でウェブ検索すると私の受けた衝撃がすこしお分かりいただけるかもしれません。
ああ、一度は行ってみたい・・・
リフォームをするにあたって、玄関(吹き抜け)の照明器具を探しておられるお客様とお話をしました。
現在は、一つの器具で段違いに3個のガラスグローブがぶら下がっている照明器具がついていますが、それを私どもの星型の照明2台に切り替えたい、とのご希望でした。明るさのチェックをして、問題なければそれで進めてもらっていいのですが、今回はそれ以外にもう一つのチェックポイントがあります。
それは、「昇降機」です。いまは、上にのべた器具が昇降機についていて、電球の切り替えにはそれを作動させます。3個ついているうちの、おそらく一番上のものなどは、そうしないと危なくて電球の取替えが出来ないのかと思います。
今度はそれを2個にしますが、上のほうが2階手すりから手繰り寄せられるところにあれば、昇降機は必要ありません。もしも昇降機をなくす、というならば問題はないのですが、おそらくいまさら昇降機をなくすほうがよほど高くつきますから、昇降機はつけたままでしょう。
一方、私どもの星型照明2台は、おのおのに電源が必要です。天井に2ヶ所の電源をご用意いただく必要があるのですが、ところが、天井は昇降機の円盤がついているので、電源はその円盤の中に2個つくらなければなりません。つまり、2台の星型照明の離れ方が制限されるのです。
なかなか出てこない事例ではありますが、注意が必要です。
ただいま円盤の直径を確認してもらっています。うまくいけば良いのですが。

