2009年7月の記事一覧

2009年6月 2009年8月

いまダン・ブラウン作の「天使と悪魔」を遅ればせながら読んでいます。映画もみたいのですが、どうしても先に読んでおきたいと思ってまして。

このなかに『コンクラーベ』の話が出てきます。皆様の記憶にも残っているでありましょう、あの法王選出会議のことで、世界各地から枢機卿が集まって一つの部屋に押し込められ、話し合いと選挙で決めていく、というものです。2005年にヨハネ・パウロ2世の逝去に伴って開かれました。

時期法王が決定すると、煙突の煙の色が変わるとかなんとか、なにやら大変なしきたりがあって、それに則った選出らしいですね。

で、そのダン・ブラウンの本によると、コンクラーベ中は部屋の中で電気の照明器具は一切使われず、すべてロウソクの光によって灯りを撮るらしいのです。(だから停電しても、会議になんら影響は無い、ということが筋としては重要だったのですが。)

さらに、本によると、過去にはこの選出に43日かかった例もあるらしく、(その当時に電気の照明器具があったかどうか知りませんが)、とにかく長いあいだ皆さんロウソクだけで過ごされたわけです。

何年か前にローマを訪れた際、ヴァチカンに寄りました。

サンピエトロ大聖堂など、ほんの表面を眺めただけでしたが、世界の権力と芸術とそして財力が集中している場所だということはほんとによく分かりました。

この本はまだ読み終えていませんが、一度眺めた者にとっては興味深いあらすじです。

まえに、暑い夜を涼しげに過ごす一つの方法として、照明器具を消す、あるいは照明器具の無い(電球をはずした)空間を増やす、という提案を致しました。

でも、最近こんなアイデアを聞きました。それは、「暑さを紛らわすために、青い色の蛍光灯を家の中に取り入れるのも一つの方法」というアイデアです。

私はこの意見にはあまり賛同できません。

たぶんこの方は、たとえば水族館に行って薄暗い場内の青っぽい光がとても涼しげ、なんていう風な着目からこのような発想になったのかと思います。

私は暑い日にエアコンもかけないで(クーラー病なので)、がんがんハワイアンを聴くことで涼しい気分になりますが、たぶんこれは私だけの連想ゲームみたいなもの。おそらくこの方も、青い光を見ると涼しくなるのかなあ・・・

とにかく青い蛍光灯が家の中にあるのは、どんな状況であっても、賛成はできません。他のところでも述べたように、蛍光灯、それも青色の蛍光灯には神経を逆なでする効果もあるので、家の中ではできるだけ使わないほうが良いと思います。(使うなら、できるだけ電球色。そうでない場合はせめて白色をどうぞ。)

とにかく、エアコンを使わずに涼しくなるためには、どうぞ一度照明器具を消してみてくださいな。

 

 

夏休みにどこいこうかな、などと色々情報を集めていますと、最近けっこう夜間のライトアップ、それも庭園とかお寺関係に目がとまります。というか、増えているような気がします。

私は昔から変に家や庭をライトアップすることに抵抗感がありましたが、それは特に庭木がかわいそう、という理由によりました。具体的には、白熱灯で夜に長時間照らされた草木が健康を保てるわけはない、というのがぼんやりした理由です。

でも、それが最近は違うんですよね。LEDなんですよ、このごろの庭園照明は。つまり、たぶんほとんど生の草木は痛めないですむ。そう思っただけで、こころ穏やかにお庭のライトアップが見れるようになりました。

さて、どこに行こうかな。

 

写真を用意するとき、次に気を使うのが、照明器具の「大きさ」の問題です。

今回のホームページ改訂に際して、ほかのいろんなタイプのホームページを覗いてみました。特に商品をHP上で案内しているものです。Tシャツ、車、骨董、靴、などなど。

 

そこで、あるとき気づいたことがあります。

それは、照明器具の大きさがてんでバラバラで、たとえばTシャツなどと比べると、雲泥の差がある、ということです。

Tシャツなんて、はっきり言って同じ写真の大きさで販売されています。サイズの違いは、SとかMとか言うと、たいていの人はそれだけで簡単に大きさを理解できるのが、その理由でしょう。 車や靴だってそうです。

それに対して骨董は違います。だけど、悲しいかな、そのページでは、どの商品もほとんど同じ大きさで写真が表示されていました。これでは、さっぱり大きさがわかりません。サイズが書いてあるからいいじゃないか、というでしょうが、本当にそうなのでしょうか。

コンコルディアの照明器具も本当に大きさがバラバラですから、なにか工夫が必要なんだろうと考えています。でも、一目みて大きさを「感じる」ことができるように、というのはかなり高いハードルです。限られた時間で解決しなければなりません。

前にもここに掲示したことがあるのですが、コンコルディア照明はただいまホームページの全面改装工事に突入しています。皆様にご覧いただけるのは今秋以降の予定ですので、まだしばらくは現在のHPでお楽しみ頂きたいのですが、第一番に苦労しているのは「写真」です。

照明器具を直接ご覧いただける機会のないお客様にどれだけ正確に照明の「色」「仕上げ」「材質」をお伝えするかが課題です。

今日はそのなかで、主に点灯時と消灯時の違いについてお話します。

照明器具を家のなかでご覧になるとき、じつは圧倒的に多いのは消灯時の姿なのです。ですから、点灯の際のことばかりでは、判断を誤る場合があります。我々もプランを作成するにあたっては、お客様のお好みをお聞きしたうえで、消灯時のことも考慮しながら行います。また、HPの写真などで、消灯時の姿や色が、点灯時写真からまったく想像できないようなときには、補助の情報として、消灯時の写真も用意して掲載することにしているのです。

7月22日は日本に日食がやってきた日でした。

私自身はどんよりと曇った空に、くっきりと三日月型の太陽を確認できましたし、前後20分くらいは曇りながらも全体がかなり暗く感じました。(雲の厚さによるのか、日食によるのか、がはっきりとは分からずじまいですが・・・)

前に「照明器具と日食」の項で書きましたとおり、人間の目には絞りがありますから、太陽の光の量が5分の1になろうと、10分の1になろうと、そんなに極端には暗さ(明るさ)を感じわけることができません。今回も私の場合は「皆既」ではなかったので、上のような感想に終わったというわけです。

つまり、照明器具の場合も、何か決まって要求される「明るさ」や「光の量」があるわけではなく、少ないなら少ないなりに、きちんと見えている、と思って間違いはないのです。

なお、インドからネパールを通り、中国の奥地から上海を通って奄美諸島、小笠原、と移動してくる太陽の影(衛星からの撮影だとはっきりと「黒丸」の移動がわかるのでしょうね。雲にも影が映ったはずですから。そんな写真とか映像を見てみたいな、と思っています。

照明器具を扱っていますと、常に光と影のことが頭にあります。

今日、暗黒の政治情勢が終焉を迎えました。だからと言って、果たして8月末に明るく安心な政治が待っているかというととてもそんな訳ではありませんが、とにかく"動き"ました。「動く」のは良いことです。動きのあとに何かがあるのでしょう。願わくば、それが「光」でありますように。

そして、明日は皆既日食です。本土にいると部分日食に終わってしまいますが、消えた太陽が再び光を取り戻すとき、そこには「光」に対する感謝と畏敬が改めてよみがえってくるのだろうと思います。

私はいつも照明器具を見つめています。夜になってそれを灯し、「光」を得ます。そのときのかすかな「ありがたみ」が大切なんですよね。

照明のない空間があっても良いですね、家の中に。

とくに暑くなってきたこの季節、家の中に暗い空間があるだけで、すこし落ち着いた感じがします。実際に涼しいわけではありませんが、なぜかそんな印象を与えるので不思議です。

ご新築の方だけでなく、すでにお住まいのおうちでも、いちどお試しになってはいかがですか?スイッチを入れないだけでも結構、また電球を少し緩めたり、抜いたりしても結構です。はっきりと形のある照明器具だと「電球が切れてる」印象を与えがちなので、ダウンライトなどならやりやすいかも。

最近はクラシックな照明器具が少なくなった、という声をときどき聞きます。

本当にそうなのでしょうか。

たしかにシャンデリアで有名だったY電気さんが例えば関西でクラシック系の照明を販売するのを止めてしまったりしたので、どうしても自然に目にする機会は減ったのだろうと思います。でも、逆に街のショップや美容院などでは最近のほうがシャンデリアをよく見かけるようになりました。

じゃあ、そんな可愛いシャンデリアはどこに売っているのでしょうか・・・ と言いますと、実は街中のショップとかではなく、けっこうネットショップが多いのです。

といったように、決して全体として「クラシックな照明器具」「アンティーク風の照明器具」が少なくなったわけではありませんが、店舗販売ではないのでなかなか実物を見て判断できない、実店舗がないので購入に不安を覚えるといったこともあり、最終的に冒頭のようなコメントを聞くことになるのだと考えています。

そんな状況では、クラシック系の照明がどうしても廃れがちになるのではと心配です。日本の大手照明メーカーさんがもっと積極的にそういった種類の照明器具を取り扱って欲しいと思うのですが・・・

 

 

傾斜天井に照明器具、とくにシャンデリアを下げるとき、日本の照明器具とヨーロッパのものでは大きな差がでます。

日本のシャンデリアの場合、たいていはチェーンで吊るのですが、その天井側部品(フランジ)は結構複雑で、おわん部分が天井面に沿って斜めにくっつき、そこから出てくるチェーンは垂直方向に下にさがってくるようになっています。つまり、おわんは斜めなのにチェーンはまっすぐ下に、ということで、部品の各部署に無理な負担がかからないようになっています。

それに対して、ヨーロッパの照明器具の場合は、まず天井にフックがつきます。シンプルなものです。フックの開いているほうの口が下に向かないように、注意して取り付けてもらうだけです。

では、なぜ日本ではそんなに複雑な天井部品が使われるのでしょうか?

答えは簡単です。どんな電気屋さんでも、ひとりでシャンデリアを設置できるからです。ヨーロッパ型の部品だと、一人の場合は大変です。肩に照明器具を担ぎながら天井側からの電線と結線をします。そして完了後に結線部分を隠しつつ、そのフランジを天井に止めていくのです。

それに対して、日本のその複雑な作りのフランジであれば、まずはシャンデリアをいったんフランジに引掛けた上で結線作業をし、作業後はその結線部分を隠すだけでいいのです。

では、日本メーカーの傾斜天井用フランジはいいことばかりか、というとそうでもありません。

「大きくて、けっこう不細工」ということです。

 

チェーンはたいていが鉄製で、細くても10kgや20kgの重量は吊り下げることができます。古い照明器具のなかには真鍮製のチェーンなどというものもあり、ものによりますが、5kgくらいのものを吊っただけで変形しそうなものもありますが、現在のものは一般にそういった心配はありません。

ただ、下げることができる、ということと、見て美しい、見て安心感がある、というのは別問題です。

大きな照明器具には、実際に重量があってもなくても、それなりに太いチェーンを使うべきだと私は考えます。重量計算をしてあるから大丈夫、といくら声を大にしても、見た人が「これ大丈夫?」と思った瞬間から、その照明器具はもう安心して見てもらえないのです。

見た目のバランスを良く考えて、チェーンは選んでください。

 

照明器具を選ぶとき、お客様が困るのは、「どんな明るさが良いのか」が第一位、つぎに「どんな大きさが良いのか」が第二位にきます。

今日はその2番目のお話です。

別のお店でご購入になったシャンデリアを今度引っ越すマンションに取り付けたいという件で相談を受けました。そちらの技術的なお話は解決したのですが、ついでにお聞きしたシャンデリアの大きさが結構大きいのでちょっとびっくり。

普通のマンションの天井(2400~2500でしょうか)に、高さ600ミリ以上のシャンデリアをリビングにつるす、ということ。たぶんその高さにはフランジ(天井部品)の高さは入っていないようで、それをつけると頭のうえギリギリになりそうです。

たぶん気に入って購入されたのでしょうが、お客様ご自身が気がつかなくても、いままで誰もそれを忠告してあげる人がいなかったのか、と少し腹が立ちました。

いつも申し上げている通り、照明器具は家具と同じようにインテリアの一品目として扱われますが、他のインテリアと異なるのは、まずは電気器具であること、そして次に、ぽんと床の上や棚の上に置いて完了するインテリアではなく、カーテンのように施工とか長さに関する調整・アレンジなどが必要になること、です。

そんなふうに照明器具をお考えいただけるともっとうれしいですね。

 

フランスから持ち帰った照明器具を日本でお使いの方から質問の電話が来ました。

お話によると、その方はその照明器具を200Vの電圧でご使用中とのこと。つまり、エアコンの電源と同様の200V電源をわざわざ電気屋さんに用意してもらって、そのうえでフランスからの照明器具をそのまま使用しているのだそうです。

で、電球を探して私どもにお電話を頂戴したわけですが、弊社でも200-230V用の電球は販売していません。電球メーカーさんでそれを製作しているところは無いでしょうし、外国製のものを試験せずに日本で販売することはできないのです。

ですから、このお客様の判断は残念ながら間違っていたと言わざるをえません。

たしかに、ヨーロッパ製の照明器具を日本で使うときには使用すべき電線の太さが異なりまして、下手をすると電線が細すぎて熱をもったり発火したりという事故にもつながりますから、それなりのチェックあるいは線の入れ替えは必要ですが、それでも電球のことを考えると、100V電圧でお使いになるべきだったのです。

電球型の蛍光灯が普及して、コンコルディア照明でもその流れに沿った動きをしています。

蛍光灯はどうしてもプラスチックの安定器の部分が大きいし、またガラス部分もかならずクリアではなく白くなっていますから、点灯時・消灯時ともに、クリアのガラスシェードで中が丸見えのものと一緒にお使いいただくのお薦めしていません。ですから、クリアのガラスシェードでも、少し中が見えにくくなるような工夫をしたり、というような研究を続けているのです。

ところが、LED電球の最近の流れを見ますと、もしかしてクリアのガラスシェードに入れても不釣合いではない電球が近い将来でてきそうな予感もします。

このまま行くと、白い電球(フロスト電球を含んで)は蛍光灯の方向に、クリア電球はLED電球の方向に進んでいくのかと感じたりもし、本当にそうなるのであれば、コンコルディア照明も、クリアのガラスシェードも引き続き残しておいて、形がよくてワット数の大きなLED電球を待とうかと考えています。

 

先週、とても不思議な現象を発見しました。あるシャンデリアのソケットに差し込まれた電球が、スイッチをいれても点かないのです。いろいろさわってみましたが理由がわからない。つぎに隣のソケットに入れてあって、問題なく点灯していた電球をはずし、問題のソケットに入れてみますと、なんと点灯するのです。つまり、ソケットが悪かったのではなく、「電球」に理由が存在するのです。

さらに長時間さわってみましたところ、やっと理由が分かりました。

電球のお尻についた鉛部分が他のものよりもやけに大きく、そのためにいつもよりも奥に入らず、浮き上がってしまった電球の脇の極にソケットの端子がくっつかない、といった現象があったのです。

つまり、その鉛部分を削ってやると、他の電球といっしょに点灯することがわかりました。

なんとなく、電球などというものは工業製品できちんと作られるものというイメージがあり、接触不良が電球側の理由とは通常気がつきません。

気をつけなければいけません。

和紙を使った日本の伝統的な照明器具の光は、提灯や行灯に代表されるようなぼやっとした灯りです。きりっとした光ではありません。

前に影絵を使った人形劇の話をしたことがあり、その光もぼんやりした灯りです。そして、最近一度見てみたいのが、「ねぶた」(「ねぷた」という地方もあるそうですね)です。秋田の竿灯まではなんとなく想像ができるのですが、ねぶたの光が分かりません。

もっとも、昔々はろうそくであったものが、いまは当然電気照明に替わっているわけで、ロウソク時代の光と色はもう見ることができません。おそらく、ろうそくが続いて使われていれば、ねぶた自体がいまのような形や大きさになったかどうか、わかりませんよね。そういった意味でも、電気照明の意義は大きいですね。

 

6月30日をもって、クリストファー・レイ・ライティング社は満13歳を迎えました。それ以前からもすでにこの照明器具販売をしていまして、合計すると14年以上になります。

これだけ長く営業を続けてこれたのまひとえに皆様のご支援のおかげと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

3年前にスタートした新ブランド「コンコルディア照明」も徐々に皆様に知っていただけており、ますますヨーロッパの伝統的なデザインの照明というものを中心に、日本の皆様に照明器具を販売して参ります。

今度とも、コンコルディア照明ならびにクリストファー・レイ・ライティングをご支援頂きますよう、よろしくお願い致します。

本日より 14年目に突入です!! 社員一同、頑張ります!!

 

2009年6月 2009年8月