2010年1月の記事一覧
←2009年12月 2010年2月→半年くらい前から、LED電球がかなり目に付くようになりましたね。東芝ライテック、パナソニックの老舗に加えて、シャープがガンガン攻勢をかけてる、という印象です。
市場に現れたときには1万円くらいしていたLED電球が、いまや単純なものなら(調光や色を変えることなどができないタイプ)4千円くらいで手に入ります。
と、喜んでいたら、先日某ホームセンターで、2千円のLED電球を販売していました。日本のメーカーではなく、ちょっと聞いたことのないところのものでした。「へぇ~、こんなに安いんだ・・」と感心したものですが、本日読んだ雑誌記事(日経ビジネス 2月1日号)によると・・・
なんと、現時点では、LED電球は「電気用品安全法」の対象商品になっていない、とのこと。急いで手元の関係法令集や技術解説の本をひもといてみましたが、やはりありません。つまり、電気器具にかならず貼付されるべき『PSEマーク』も、必要ない、ということなのです。
LED電球そのものは熱に弱く、自分が発する熱で電球そのものが寿命が短くなる可能性があり、それを克服するのがこの電球開発のポイントだと聞いたことがありますから、何万時間大丈夫と言われていても、はたしてそれが本当かどうかの保障が今のところは無い、とも言えるのですね。もちろん、大手メーカーのものについては大丈夫でしょうけど。
また、その雑誌によると、あるLED電球は発熱のために樹脂が劣化して安全性に問題があったり、使用時にはテレビやラジオに雑音が入ることがあった(大手メーカーの比較試験による) らしい。
ここ1年くらいのLED電球の発達は目覚しいものがあり、あと1年、2年の変化に目は離せないと考えていますが、こういった安全性に関する技術面にもいつも注目しなければなりませんね。それから、早く安全基準が定められることを期待しています。
15年前の創業時のことを思い出しますと、いつも考えさせられるのがこのことです。
これだけ世界中が狭くなり、物量が年々増大して簡単に外国製品が日本にはいり、日本から世界中に物が輸出されているなかで、『日本独自のスタンダード(標準)』がどれだけ阻害を生み出しているか、ということです。
私がぶつかったのは、電圧と電球の口金です。さらに、照明器具の安全基準です。
ヨーロッパやアジアのほとんどは電圧が220-240Vです。電球の口金で、いまヨーロッパで多く使われているのが、E26とE14タイプです。それにたいして、日本は100Vであり、E26とE17になります。
照明器具の安全基準では、ヨーロッパ各国の統一基準がありますが、それと日本の基準はすり合わせは行われていますが、なおいくつかの点で独自検査を実施しなければならない部分がありますので、基本的にそのままでは日本では使えません。
逆に、そういった参入障壁があったからこそ、日本の産業(この場合は照明器具メーカー)が外国のものに侵食されずに成長してきたとも言えますし、もっと言うと、いくらすばらしい日本製の照明器具がつくられても、それがストレートに海外市場に出てゆくことはできなかったわけですね。
私たちは、それらの問題点をひとつひとつ潰していきながら、ヨーロッパの照明器具を日本の皆様にご案内して参りました。
でも、これからアジアと日本が(市場として)ひとつになっていくかもしれない時代に、またこれらの障壁が問題となってくるでしょう。
電球の口金については、政府が主導すればすぐにでも解決できる問題ではないでしょうか。E17を使っているのは世界中でいまや日本だけです。安全基準なども、世界中で話を進めれば、そんなに難しいことではないはずです。
電圧の問題はたしかに簡単な問題ではないと思います。かなりの金と労力が必要かと思いますが、それでも、一日も早く対応をしてほしい、と私は考えます。
といっても、クリストファー・レイ・ライティングの創立時の話、思い出話をするわけではありません。
15年前というと、1995年の1月。
忘れもしないあの阪神淡路大震災です。いま、関西地方では、関西電力が当時の映像を流してテレビ広告を出しています。私は実はその場には居合わせず、海外でこの惨事をテレビで見ていましたから、肌では感じてはいないのですが、この関西電力の映像では、照明が久しぶりにもどってきたときの歓声が小さく聞こえました。たぶん本当に照明の威力をあの現場の人々が認識した瞬間だったのだろうと思います。
現代の私たちがあんなに照明のことを待ちこがれることがあるのでしょうか。そんなに貴重なものだということを認識しながら暮らすことがあるのでしょうか。
そんなことを思いながら、15年前を思い出しています。
シャンデリアのアームの本数はもちろんいろいろありますが、コンコルディア照明で多いのは3本、5本の奇数です。6本もありますし、4本もありますが、少数派です。
理由はこういうことです。
チェーンで吊られるタイプのシャンデリアは、吊ったあともちょっとしたこと(触れたり、風を受けたりして)で、向きが変わります。はっきりと四角の形をした照明器具がテーブルの上に飾られたときには、どうしてもその方向とテーブルの向きが折り合いよく並んでほしいものです。ですから、けっこう神経を使ってその照明器具の向きをそろえるわけですが、先ほども言いましたように、なかなかそのまま固定はされません。
それに引き換え、3灯タイプや5灯タイプの場合はそんな心配は要りません。どんな向きに吊ってもぜんぜん不自然ではないので、だからこれらが主流になってきたのです。
4灯タイプならまだ良いのですが、2灯のシャンデリアの場合はどうでしょうか。これはなかなか固定はできないですよね。
2灯タイプのシャンデリアが少ないのはそういう理由です。でも、この2灯シャンデリアもきれいに設置されると格好良いものです。
昔はこのタイプが結構多かった(弊社でも何種類か扱っていました)ですが、最近はほとんど見なくなりました。昔の施工例などを見て、懐かしく思い出しています。
ことし、私は年賀状に『喜春』と書きました。
またもめぐってきた春を喜びましょう、という気持ちを表したつもりです。なにかと暗いニュースが多い昨今ですが、それに実際の天候でも例年以上に寒気が押し寄せていますが、それでも春はやってきます。
私は、『幸せ』=『右肩あがり』だと思っています。お金その他の「数字」ではありません。絶対のものではなく、相対的なものです。それもほかの人と比べる相対ではなく、自分のなかの相対、すなわち、『昨日より今日、今日より明日』ということ。
でも、ずっと右肩上がりはありえないのです。いつかは下がります。
ずるずると下がり続けるのは、ほんとにイヤなものです。下がるならドンと下がって、それからまた一歩ずつ上がって行くほうが『幸せ』です。
弊社は一歩ずつ進んできました。(けっして上がってばかりではありませんが。)そして2010年に営業開始満15年を迎えます。
いままでにお世話になったかたがた、ご購入・ご愛顧いただいたお客様に心から感謝申し上げます。そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。

