参入障壁と照明器具
15年前の創業時のことを思い出しますと、いつも考えさせられるのがこのことです。
これだけ世界中が狭くなり、物量が年々増大して簡単に外国製品が日本にはいり、日本から世界中に物が輸出されているなかで、『日本独自のスタンダード(標準)』がどれだけ阻害を生み出しているか、ということです。
私がぶつかったのは、電圧と電球の口金です。さらに、照明器具の安全基準です。
ヨーロッパやアジアのほとんどは電圧が220-240Vです。電球の口金で、いまヨーロッパで多く使われているのが、E26とE14タイプです。それにたいして、日本は100Vであり、E26とE17になります。
照明器具の安全基準では、ヨーロッパ各国の統一基準がありますが、それと日本の基準はすり合わせは行われていますが、なおいくつかの点で独自検査を実施しなければならない部分がありますので、基本的にそのままでは日本では使えません。
逆に、そういった参入障壁があったからこそ、日本の産業(この場合は照明器具メーカー)が外国のものに侵食されずに成長してきたとも言えますし、もっと言うと、いくらすばらしい日本製の照明器具がつくられても、それがストレートに海外市場に出てゆくことはできなかったわけですね。
私たちは、それらの問題点をひとつひとつ潰していきながら、ヨーロッパの照明器具を日本の皆様にご案内して参りました。
でも、これからアジアと日本が(市場として)ひとつになっていくかもしれない時代に、またこれらの障壁が問題となってくるでしょう。
電球の口金については、政府が主導すればすぐにでも解決できる問題ではないでしょうか。E17を使っているのは世界中でいまや日本だけです。安全基準なども、世界中で話を進めれば、そんなに難しいことではないはずです。
電圧の問題はたしかに簡単な問題ではないと思います。かなりの金と労力が必要かと思いますが、それでも、一日も早く対応をしてほしい、と私は考えます。
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