東大寺三月堂

東大寺の三月堂(法華堂)が、須弥壇修復をおこなうこととなり、それを機会に、中の仏像の修復作業にもはいることになったと、ニュースで聞きました。

 

それは良いのですが、さて修理が終了した仏像のいくつか、特に日光菩薩と月光菩薩がこの際三月堂を出て、他の保管場所に移されると言うのです。こちらはショックです。

私は東大寺に年に一度くらいの割合で訪れるのですが、たいてい大仏殿は通り過ぎてこの三月堂に直行します。お堂の床にべたっと座り込み、はたまた後ろの壁によりかかってぼんやりするのが好きです。まずはど真ん中の不空羂索観音立像ですが、これが実にいい。堂々として慈悲深く、見飽きません。それから、ゆっくりと堂内を見渡すのですが、四天王、吉祥天などとならんでひときわ目立つのが日光菩薩と月光菩薩。色白な塑像ですからよけい目立つのかもしれませんが、とにかく美しい。

で、この塑像と四天王を見ていると、かならず、「ああ、やっぱり戒壇堂の四天王(こちらもまた塑像です)にも会っていこう」となって、お堂を出る。大仏殿の裏側の、これまたゆるゆるとした小道を通って戒壇堂までを散策するのです。幸せな時間です。

たしかに三月堂の中は狭い。ぎっしりと仏像が並んでいる感がある。でも、ここをでてお二人はどこに行くのでしょうか。コンクリートの宝物殿なのでしょうか? 少々狭くても、穏やかな顔でならんでおられるのだから良いのではとも思うけど。

これから、ちょっと寂しくなるなぁ。

 

 

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