美と花
自然の持つ美しさにはさまざまなものがありますが、その中でわかりやすいのが「花」ですね。なかにはこれってどうなの? というようなものも確かにありますが、たいていは造形的にもまた色彩的にも美しく、おもわず近寄って手を差し伸べたくなります。鳥たちや虫たちも思わず寄ってしまうのでしょうが、(厳密に言うと、たとえばある虫がすべての花に近寄ることはないのだそうですが)、その気持ちはよくわかります。
というか、むしろ順序は逆なのかもしれませんね。
彼らはまず種の保存のために蜜をもとめ、実をついばむわけで、またそれが花(草木)の側にも同じ目的を達成させることになるのですね。
そんなうまく仕組まれたやり取りに、「美」が拘わっているとみるのか、あるいは我々人間の種の保存には関係がないけれども、すでに本能のなかに、それを「美」とするように規定するものがあるのか。つまり、きれいな花にふらふらと近寄るように、本能がささやいているのでしょうか。
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