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2010年4月 2010年6月

リフォームをするにあたって、玄関(吹き抜け)の照明器具を探しておられるお客様とお話をしました。

現在は、一つの器具で段違いに3個のガラスグローブがぶら下がっている照明器具がついていますが、それを私どもの星型の照明2台に切り替えたい、とのご希望でした。明るさのチェックをして、問題なければそれで進めてもらっていいのですが、今回はそれ以外にもう一つのチェックポイントがあります。

それは、「昇降機」です。いまは、上にのべた器具が昇降機についていて、電球の切り替えにはそれを作動させます。3個ついているうちの、おそらく一番上のものなどは、そうしないと危なくて電球の取替えが出来ないのかと思います。

今度はそれを2個にしますが、上のほうが2階手すりから手繰り寄せられるところにあれば、昇降機は必要ありません。もしも昇降機をなくす、というならば問題はないのですが、おそらくいまさら昇降機をなくすほうがよほど高くつきますから、昇降機はつけたままでしょう。

一方、私どもの星型照明2台は、おのおのに電源が必要です。天井に2ヶ所の電源をご用意いただく必要があるのですが、ところが、天井は昇降機の円盤がついているので、電源はその円盤の中に2個つくらなければなりません。つまり、2台の星型照明の離れ方が制限されるのです。

なかなか出てこない事例ではありますが、注意が必要です。

ただいま円盤の直径を確認してもらっています。うまくいけば良いのですが。

海外、とくにヨーロッパでは、省エネの嵐が吹きまくり、それに対して照明器具は古くからのデザインのものを使い続けたいし、というジレンマを日本では考えられないほど多く抱えているはずです。

たとえば、ろうそくの形をした電球です。シャンデリアを使うことが多いヨーロッパでは日本と比べられないくらい、この形の電球需要は高いです。

蛍光灯のシャンデリア型電球では明るさに限度があることが最近わかってきましたし、第一必ず白くせざるをえないので、『キャンドル』の雰囲気からは程遠くなりますから、近頃はLED電球に大いに期待が集まっています。

LED電球は、決して白くする必要はないので、透明にしてキラキラ感を出すことが出来る可能性があります。現実に透明で10W相当のろうそく型LED電球はできているようです。ワット数をあとどれくらい上げられるかが目下の課題でしょうが、これは将来大いに期待できそうです。

とにかく、照明器具については残念ながら相当リードされているヨーロッパの人たちも今必死でLED電球を開発しています。上に述べたように、社会が『良いデザインのLED電球』を欲している度合いはヨーロッパのほうが上ですから、彼らの動向も見続ける必要があるでしょう。

ひさびさに電気店に行ってLED電球のコーナーをウロウロしました。

いやあ、日進月歩とはこのことですね。東芝、シャープ、パナソニックの3社がしのぎを削って新商品を開発し、値段はどんどん安くなっています。形もいろんな考え方があるのでしょうか、統一された印象はなく、各社さまざまです。価格もおおむね二千円台前半ですが、機能によってさまざまな金額です。

日本だけではなく、もちろん海外でもこのLED電球は研究され開発されていますが、それらもまだ統一された感はありません。

つまり、まだまだこのLEDは戦国時代であって、これからどの方向に進むかわからない、ということです。

まったくの個人的な意見として、一個や二個を試しに使うのはいいけれども、家中をLEDに代えるのは「もう少し様子を見たほうが良いのでは」と思いますが。

いかがでしょうか。

街路樹のなかで最近台頭してきているのがハナミズキだ、ということも聞きました。春先の白やピンクの花は美しく、わが宝塚の街なかでもよく見かけます。ときどき粋なことに白とピンクを交互に植えている街路があり、ここは本当にきれいです。歩くのがとても楽しい。

さて、このハナミズキというのは日本古来のものではなく、輸入種なんだ、ということを先日のラジオで言っていました。そのわりに、ハナミズキ、なんてとても日本っぽい名前ですけど。

ワシントンDCに桜の木を贈った返礼として、アメリカから送られてきたのがその最初だそうです。アメリカでは、この木はMAGNOLIA(マグノリア)の仲間として親しまれてきたのでしょうか。日本ではモクレンやこぶしの仲間ということになります。

桜もハナミズキも、春の花と秋の紅葉の両方を楽しめるというのが偶然の一致ですね。

あと数年で、お互いの花が海を渡ってから100年になるそうです。

 

今年は気温がなかなか上がらなくて、春になったという実感がわきにくいと思いますが、それでも木々の緑が美しい季節です。

ラジオで日本中の街路樹ランキングを聞きました。一番が銀杏で、二番が桜、のほかは順位は忘れましたが、けやき、かえで、楠、プラタナス、などの名前が挙がっていました。たぶんこれらの木々は今まさに新芽をだして輝き始めているのでしょうが、そのなかでも色は明らかに違いますね。

桜の葉を真ん中に置き、右に緑が濃くなるように 欅、銀杏でしょうか。左に緑が薄くなるようにプラタナス、楓、そして楠になるのでしょうか? おのおのの芽吹きのタイミングが違いますから、そのように並べられると印象で思っているだけで、実際にある時期にすべてを並べるとたぶん違う順序になるでしょうね。

楠の新緑はほんとうに薄く、白い輝きを持つミドリです。たぶんこの色を絵に描くときには、緑の絵の具よりも白絵の具を多くつかうでしょう。この木の持つ偉大な生命力を感じさせます。西日本の巨木には楠が多いです。

一方こちらも大木になる銀杏。昨年夏にばっさりとすべての枝葉を切り落とされたかわいそうな銀杏の木があり、どうなることかと木を揉んでいましたが、春になるとしっかり葉っぱが出てきました。大人3人でやっと幹をかかえることができるくらい太く大きな銀杏でしたが、いまでは高さ6メートルくらいです。その太い幹からモジャモジャと葉っぱが生えてきている様は、こちらも底知れぬ生命力を感じます。

とにかく、春です。

たまには、太い幹に手をそえて、額をあてて呼吸を合わせてみたいものですね。

2009年12月になくなった平山郁夫さんの記念館が広島県尾道市瀬戸田(生口島)にありますが、先日そこを訪れました。

特別好きな画家ではありませんでしたが、前に薬師寺玄奘三蔵院の壁画を見て、画風というよりもその生きる姿勢に共鳴したことがありました。

今回その平山郁夫美術館でも、その「青」にこころ惹かれました。「群青色」と呼んだそうです。

平山さんは日本画家で、岩絵の具を使います。その岩絵の具のなかでも、この群青色は大変高価なものだそうです。トルコ石のような希少な石からしかとれないから、というのが理由です。平山さんはこの青の岩絵の具を購入するために絵を描いて売ったのだと言われているくらいです。

本当に美しいです。それから、また彼もこの群青色をバックに月を描いています。法隆寺や薬師寺の塔にかかる満月。定番ですが、やはり美しい。

それに比べると、しまなみ海道の橋を描いた「白い橋」という題名だったか、そんな絵がありましたが、この白の使い方はちょっといただけないかなぁ。わたしごときが言うのも変ですが。

先日ゴッホの青が黄色を引き立てていることを書きました。

一方、日本に限らず、古いお経には紺地に金泥で書かれたものが数多くあります。「金」といってもこれは「黄」に置き換えてもいいでしょう。

気品があり、重厚感があります。金を引き立たせるための背景として紺を選んでいたわけです。当時から紙は白いものだったにもかかわらず、わざわざ紺の紙をすいていたわけで、この感覚が千年以上前の人たちと共有できることに驚きますね。

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ゴッホの有名な絵で「夜のカフェテラス」というのがあります。

まずは明るく輝くカフェテラスの暖かな黄色が目に飛び込んできます。談笑、嬌声、そして微笑みや沈黙がそこにあります。ただ、その暖かさは周りをとりまく「青」によってより強調されています。

ゴッホの黄色、といわれるくらいですから、ゴッホは黄色を好んで使っています。この絵もそうですが、「ひまわり」よりもこの絵が私の興味をひくのは、もう一つの「青」のせいではないか、と考えています。

単純に黒を背景に持ってきがちですが、実際の私たちの目にする自然においても、じつは黄色・金色の背景に紺がくることが多いです。そんなことから、この組み合わせが非常に心地よく感じるのかもしれませんね。

 

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