2010年7月の記事一覧

2010年6月 2010年8月

1995年にクリストファー・レイ照明は誕生しました。創業開始は4月、準備期間を経て1995年8月1日にショールームをオープンし、実際に販売を開始致しました。

最初は英国の照明器具を、英国で日本仕様に変更してから輸入し、そのまま販売しておりましたので、準備期間は、ほとんど日本基準への仕様変更の打ち合わせに使ったことを思い出します。ショールームの開店準備の時間がなく、ほとんど内装屋さんと電気屋さんにまかせたきりで、イギリスに入り浸っておりました。

ただ、その期間中に、ロンドンの店舗では空き時間を利用して販売員の真似事をさせてもらい、その経験が本当に貴重な財産になっています。(なかなかこんな経験をした日本人はいないでしょうね。)。細かな技術的なことや歴史的なこともいっぱい覚えましたが、ヨーロッパの人が照明に注ぐ情熱が日本人とこんなにも違うものかと思い知らされました。

日本の照明文化をもっと進化させたい、と心から思ったのはそのときでしたし、また、「ヨーロッパの照明」と聞いて、「豪華」だけをイメージするのではなく、身近で普段使いの照明にも、「あいらしさ」とか「いとおしさ」とかを覚えてほしい、と強く思いました。

その後、ブランド名 『コンコルディア』として、数々の照明器具をご案内してきました。豪華なものもいっぱいあります。でも、さりげなくて、普段使いできて、でも「大切に思える」照明器具もいっぱいあると自負しています。

いよいよ販売開始16年目に入りますが、この精神だけは忘れずに参ります。

これからも、皆様の応援をどうかよろしくお願い致します。

 

 

 

先日面白い話を聞きました。

日本で何百年も続いている歌舞伎ですが、この芝居小屋というものも古く、200年もさかのぼれば、世界中で一番進んでいたのが日本の芝居小屋(劇場)だったというのです。

花道、せり上がり、回り舞台などの工夫は他にはなかったと言います。

一方、照明ということではなかなか世界レベルにはなかったようで、日本の芝居は、日中の太陽光をたよりに行われていたそうです。朝早くから触れ太鼓をたたき、昼飯をはさんで夕方に終わりました。晴れの日と雨の日とでは、舞台の見え方がずいぶんと違いました。

舞台演出の一つに、芝居小屋の窓の開け閉めもあったとか。

現在も古い芝居小屋として残されているのが金比羅山のふもとにある金丸座ですが、ここにも天井桟敷に演出用の窓があるとか。

かたや、ヨーロッパではロウソクをふんだんに使ったシャンデリアを吊るしながらオペラを見に行きました。夜ご飯を食べてからおもむろに劇場に向かい、深夜まで楽しんだのですね。(もっとも、これもまだ300年くらいの歴史しかないと思いますが。) えらい違いです。お互いの照明文化の発展が異なるのも無理はありません。

コンコルディア照明器具のガラスシェードはそれぞれ特徴があって、長くお客様のご支持を頂戴しておりますが、最近は省エネ電球を入れたらどうなるの? というご質問が増えてきました。

とりあえず今までは「どんな省エネ電球でも入りますが、やはり白熱電球のほうがきれいですね」という返事でしたが、もうすこし具体的に調べてみよう、ということになりました。

そこで出来たのが、『レポート - コンコルディア照明のガラスシェード  電球別の比較』 です。 (クリックして、ご覧ください。)

そんなに思っていたほど悪くはないな、というのが全体の印象でした。

 

今日は、仕事机の上の照明器具にLED電球を入れてみました。

東芝製 LDA5L E26口金 240lm(ルーメン) 消費電力 4.6ワット 電球色相当 寿命40000時間

というものです。

少し分かりづらいのが、明るさ。

このメーカーのものは、ランプ単体の「直下照度」が 電球40W形相当、ランプ単体の「明るさ」が 電球20~30W形相当 と表示されています。これは、まだ他のメーカーに比べて親切なほうで、このあたりが全く分からない表示もあります。(これはまた、別の機会に解説しましょう。)

つまり、電球の下方面と横方面では、受ける照度、感じる明るさがかなり違うということです。下向きには結構明るいです(正直、40Wよりはうんと明るく感じます)。昨日まで使用していたのが蛍光灯の60W相当ですが、それと比べてほとんど違いがありません。思っていた以上に下向きには明るいですね。

「電球色」をわざわざ買ってきたのですが、この点はちょっと?です。結構「白く」感じますね。これはいわゆる「白熱電球」の色とはだいぶ違います。LEDっていうのは、色を結構思い通りに変えられるという印象を持っていたのですが、違うのでしょうか。同じ東芝製の蛍光灯(「電球色」の蛍光灯)と比べても、やはり白いです。

結論から言って、仕事するのに、全く影響はありません。

4万時間、快適に仕事できそうです。よかった~。

今日道を歩いていて思ったこと。

LED電球の信号機というのを最近よく目にするようになりました。まん丸の目の中にくっきりとポツポツとあかりが見えるものです。従来の信号の目は全体がまんべんなく光っていたと思います。

さて、中国では大部分の信号機がLEDだそうです。

えっ! そんなに中国は進んでいるの? と思いますよね。もう中国の照明器具はとっくにLEDの世界なのか、と。 ところが、そうじゃない。いまえらい勢いで信号機を設置しているのだが、その新設分がすべてLEDだということなのです。なるほど、なるほど。

よく似たこととして、例えばアフリカの携帯電話。我々日本人は従来使っていた、一家に一台の固定電話の時代があって、それからおもむろに個々人のもつ携帯電話に移行してきましたが、アフリカのほとんどの地域では、これまで固定電話がなかったところに、電話線の要らない(アンテナ一本で済んでしまう)携帯電話がいきなり入ってきたのです。当然一人一台は常識なわけで、えっ、アフリカではこんなおばあさんまで携帯電話? というような妙な驚きを生み出すのです。

新しいテクノロジーと一緒に育ってきた世界と、新しいテクノロジーがいきなり生活に入ってきた世界の違い、とでも言うのでしょうか。

世界が均一化する前には、こんな奇妙な場面がそこかしこで起こるのでしょうね。

2010年6月 2010年8月