歌舞伎と照明

先日面白い話を聞きました。

日本で何百年も続いている歌舞伎ですが、この芝居小屋というものも古く、200年もさかのぼれば、世界中で一番進んでいたのが日本の芝居小屋(劇場)だったというのです。

花道、せり上がり、回り舞台などの工夫は他にはなかったと言います。

一方、照明ということではなかなか世界レベルにはなかったようで、日本の芝居は、日中の太陽光をたよりに行われていたそうです。朝早くから触れ太鼓をたたき、昼飯をはさんで夕方に終わりました。晴れの日と雨の日とでは、舞台の見え方がずいぶんと違いました。

舞台演出の一つに、芝居小屋の窓の開け閉めもあったとか。

現在も古い芝居小屋として残されているのが金比羅山のふもとにある金丸座ですが、ここにも天井桟敷に演出用の窓があるとか。

かたや、ヨーロッパではロウソクをふんだんに使ったシャンデリアを吊るしながらオペラを見に行きました。夜ご飯を食べてからおもむろに劇場に向かい、深夜まで楽しんだのですね。(もっとも、これもまだ300年くらいの歴史しかないと思いますが。) えらい違いです。お互いの照明文化の発展が異なるのも無理はありません。

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