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2010年8月 2010年10月

LED電球を役所の照明器具につけたら気分が悪くなる人が続出した、という話が以前ありましたね。

先日テレビを見ていると、目に見えないけれどもあかりが点滅しているLED電球があるんだ、とのこと。その環境下にいると、一部の人は健康を害するらしいです。

それが、国産は大丈夫で、輸入品がダメ、とか、あるいは 値段の高いものは大丈夫で、安いものがダメ、という区分けは今のところできないのだそうで、「それは困るじゃないか」という不安に対してこんな解決法を教えてくれました。

それは、光っているLED電球にデジカメ(携帯電話のカメラでもOK)で写真を撮ろうとして液晶画面を覗くと、質の良いLED電球はずっと光って見えるけど、質の悪いものは、画面に縞模様がはいってしまうのです。

さっそくやってみました。

会社で使っているLED電球は、きれいに光り続けておりますので、セーフ。

よかったです。なにしろ一個4,000円くらいのときに買ったのですから。

先日プラスチックの射出成形をしている工場の社長さんとお話をする機会がありました。

自動車部品をはじめとして、各種のプラスチック製品の部品をつくるなか、ときどき照明器具の部品を作ることがあるそうです。

私は自動車部品などと比べると、照明器具のプラスチック部品などは気を使わない商品なのではないかと思っておりましたが、案外そうでもないのだ、とのこと。

それは、照明器具、それも蛍光灯を使う器具の場合は、そのプラスチックの質がかなり上級のものになるそうです。それは、蛍光灯の電磁波の影響でプラスチックの耐久性に問題がでることがあるから、なのです。だから、きちんと決められたプラスチック原料を使っているんですって。

えっ、でもそれって結構怖い話じゃないですか・・・

やっぱり電磁波の影響というのはあるんですね。体にまったく影響が無いとは言えないんだ、と改めて思いました。

古い照明器具のお話をします。今日は提灯のおはなし。

「エッサ エッサ エッサホイ サッサ おさるのかごやだ ホイサッサ ・・・」 で始まる童謡、“おさるのかごや” のなかに、小田原ぢょうちん というのが出てきます。

これがどんなものか、というのが最近分かりました。

お祭りに使う提灯などもたいていそうですが、蛇腹風にできていて、吊るさないで下に置くと、上下が縮んで折りたたまれるようになります。普通の提灯と違うのは、折りたたんだときに、実にコンパクトに腹の紙の部分が傷まないようになっていて、それを袋に入れて腰に下げても大丈夫。サイズも小さなものでした。旅人がこれを持ち歩いていたそうです。街道の町ならではの工夫ですね。

 

数日前にテレビで映画「オリエント急行殺人事件」をやっていました。A.クリスティーの推理小説を映画化したわけですから、小説に比べて深みに欠けるきらいはありましたが、それでも充分楽しめました。

なかでも、今の興味はやはり照明器具。時代設定は1935年でしたか。私の母の生まれた年ですから、昭和10年。まだまだ華やかさには欠けるものの、日本もイケイケドンドンの時代でしたが、ヨーロッパは大戦戦勝国を中心に派手な時代にあったのでしょう、使ってある照明器具の豪華なこと。

食堂車に使ってあるテーブルランプは、この時代から「赤の布シェード」を使っていたのですね。私自身はまだ乗ったことがないのですが、旅番組などで見るのはいつも「赤」だし、あるいは実際に乗った人からも食堂車の照明器具は赤だった、と聞きました。

いつかあのランプのもとで、食事をしてみたいものです。

 

それから、日ごろから照明器具を扱っていて、もう一つ不思議に思っていることがあります。

それは、シャンデリアなどは空中に浮かんでいて触っているわけでもないのに、見ただけでその重さが分かる、ということです。いかに重厚そうに作られていても、中が空洞であれば、その重みは見たものに伝わってきません。写真などで撮った照明器具を見ているとそんな違いは分からないのですが、実際に目で見ると、やはり分かるのです。

見かけだけ似せておいて、コスト削減のために金属の厚みを減らす、というような手法を見かけることがあります。あれっと思って持ち上げてみると、やはり軽い。わかるんですねぇ。

もちろん、照明器具は重ければ良いということでは全くありません。ただ、重厚感があるように見せようとしてズルをしてはいけないということです。

軽いものなら、デザインや仕上げもはじめから軽やかに参りましょう。

先日ショールームにお越しになったお客様が、「某社の照明器具は、4.5kgと書いてあったのに、すごく軽かった、ほんとにそんなにあるのかしらね」、とおっしゃったので、「どうですか、お米の5kg袋を持たれたことがあるでしょう?  それと比べてどうでしたか。」とお答えすると、「そうよね、4.5kgって、かなり重いものよね。あの器具の重量表示はやっぱりウソね。」とのこと。

みなさん、重量というのはなかなか目に見えないので、把握がなかなか難しいようです。

たとえば奥様の体重が45kgとしましょうか。ご主人の背中に乗せてもらって歩いてもらうことができますし、あるいはご自分の二本の足ですたすたと動くことができる重さ、と了解されていることと思います。

だから、たとえば、アームが10本ほどで直径80cmほどの大きくてしっかりした造りの真鍮製シャンデリアなんかをご覧になると、重さを50kgくらい、などと推定されることが多いです。ご自分の体重よりも少し重いんじゃないか、というような感覚なのではないでしょうか。

でも、もちろん個別に重さは違うのですが、上に述べたようなシャンデリアだと、たいてい10kgから25kgくらい範囲におさまる重さです。50kgと言いますと、直径が1mを超え、アームが3段になっていて、合計20本くらいあるようなシャンデリアになります。

 

 

暑すぎて照明器具に関する話がなにも見つけられないので、もうちょっとだけ、そんなに好きではないアメリカの「すてきなところ」について。

私はイギリスをはじめ、その他ヨーロッパの国々には何度か足を運んでおりまして、そこで思うのは、「人種差別」がない、ということです。ほとんど話題にならない、と思いませんか?

それに対してアメリカでは、まずもって黒人差別があってそれに対する是正運動もあり、もちろん奴隷時代に比べて格段に状況は良くなっていますが、いまだにこの問題が取り上げられています。

変な言い方に聞こえるでしょうが、私はこれがアメリカの良い所だと思うわけです。

例えば、わがイギリスはどうでしょうか。黒人は町中にいて、黒人の集まる通りなどもあって、あきらかに白人とは違う扱いを受けている黒人は多いのに、「差別」ということが話題になったり解放運動がさかんになったりというのは、私自身は聞いたことがありません。なぜか。

みんな、差別される人も含めて、みんながそれを受け入れているからです。そういう社会だからです。

福沢諭吉が咸臨丸にのりこんでアメリカにわたった時に、建国の父 ジョージ・ワシントンの子孫はどこにいるんだと尋ねて、その答えをだれも知らなかった、ということを読みました。(自伝だったかと思います。)

ケネディ一族やブッシュ親子が出てきた最近のアメリカはやはり好きにはなれませんが、根底に流れる(流れてしかるべき)、「家」よりも「個」を大事にし、「人種」よりも「個」を重んじる思想はまだまだしっかりしていると感じます。それが良いほうに出てくるとき、私はアメリカが好きです。(現実にはそうそう経験できないので、結局アメリカ映画に頼っているわけですが。)

私は正直言って、あまりアメリカが好きではありません。自分たちだけが世界の中心にいるような言動をいつも目にして嫌気がさすことがあります。オバマさんになって少しは印象が変わりましたが。そして、ついでに言うと、アメリカの照明器具も好きではありません。

と言いつつ、映画を観るとその多くがアメリカ製で、数日前もそのアメリカ映画「Catch Me if You Can」をテレビで観ました。L.デカプリオとT.ハンクスが演じる実在の詐欺師の物語です。スピルバーグ監督が色々と演出はしたみたいですが、骨格は事実の物語。

17歳で家出した少年デカプリオが、パイロットになりきったり、医者に化けたりしながら、偽造小切手で金をかせぎ、それをFBIのハンクスが追い回します。結局つかまったのですが、私が驚いたのはそのあと。

なんと、FBIは、服役中の彼を刑期途中で釈放し、そのままFBI職員として採用するのです。理由は彼の偽造小切手技術と経験を生かして、進化する小切手偽造を摘発するため。

その後彼はFBIの偽造小切手の権威となり、偽造しにくい小切手の開発など、FBIに多大な貢献をしたのです。

そんなこと、とても日本では考えられませんよね。なんと懐の深い国なんでしょう、アメリカは。

照明器具にはまったく関係ない話ですが、あまりに感心したので。

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