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2011年7月 2011年9月

前回、国別の消費電力量(一人当たり)の話をしました。

アイスランドが世界一だったので、あれだけの寒さから身を守るために電気を使っているのだろうか、普通は石油系の暖房だろうけど。などと考え、もう少しだけ調べました。

そうすると、やはり基本的に暖房のための電力消費だということがわかりました。家の暖房は電気で暖めた温水によってなされます。化石燃料は燃やしていません。

一方その電気を何で作っているのか。

7割が氷河を使った水力発電、3割が地熱発電だそうです。ここでも化石燃料は使っていません。ふんだんに電気を作り、他国に売る余力も持っているとのこと。

すばらしい!! 地熱発電などは日本でも大いに参考になりそうですね。

化石燃料を使わずに環境にやさしい電気を作り消費する・・理想ではないでしょうか。

 

ところが・・・

よく数字を見てみると、世界一のアイスランドは一人当たりの電力消費が日本人の4倍以上になっています。人口が少なく密集していないであろうという弱点を差し引いても、あんまりな差ではないでしょうか。

上に述べた暖房のための消費電力がすさまじいのかもしれませんが、それにしても4倍というのは・・・?

もしかして、これは賞賛と同時に、もっともっと「省エネ」の余力があるのでは、と思ってしまいます。地熱発電のノウハウを日本は頂戴し、そのかわり省エネ暖房、省エネ家電などなど、省エネのノウハウ・技術をアイスランドに差し上げてはいかがでしょうか。

昨日テレビを見ていたら、韓国の一人当たりの電力消費量がすでに日本のそれよりも十数パーセント多くなっていて、最近は隣国の「節電」騒ぎを見ながら反省をしているらしいのです。

へぇ?と思って調べたら、韓国はここ30年ほどものすごい勢いで消費量が上昇しています。一時おそらく経済危機のときに落ち込んだくらいで、そのほかは一直線に右肩上がり。2000年過ぎには日本を追い越して、そして現在上のような状況になっているらしいですね。

日本の場合は、ちょうど高度成長期にかかるころ蛍光灯が普及しはじめました。欧米では家庭では一般に使われない蛍光灯が、日本では何の抵抗も無く各家庭に入っていきました。「明るい」=「繁栄」、「明るい」=「自慢」だったのです。照明器具といえば、それまでは一間に白熱電球一灯だったものが、それからはどんどん明るい照明器具に変わっていきました。

それに対して、最近よく思うのは、アジアの各国で「エアコンの効いた部屋」=「繁栄」、「エアコンの効いた空間」=「自慢」という方程式があるんだろうな、ということです。

ためしにまた調べてみる(世銀調べ)と、カタール、バーレーン、クウェート、UAEあたりが年間1万kwh以上を消費していて、これがアメリカと同等かそれより上位に。日本は8千kwh台で、その上下に韓国や台湾があります。中国は地域差があるので上位には現れませんが、おそらく南部の都市は相当上になるでしょうね。

ちなみに、トップ3はアイスランド、ノルウエー、カナダがここ数年変わらずに君臨。メチャクチャ寒いからでしょうか。あくまでも電力量の消費なので、燈油などは入っていないと思うのですが。

 

最近 偶然にもこの建築家の名前を耳にすることが多いので、すこしヴォーリズ建築に関することを書きます。

ことしの春、古い友人が滋賀県彦根の近くにある豊郷町に住んでいるのですが、久しぶりに会いたくてかの地を訪れました。このあたりは古くからの土地で、琵琶湖の恵みを生かした産業も多く、また商人(近江商人)が育つ土地としても知られています。伊藤忠商事と丸紅を作った伊藤忠兵衛さんもこの地方の出身です。

そして、豊郷といえば、豊郷小学校。ヴォーリズ氏が設計したこの建物を数年前に老朽化を理由に町長が取り壊しを決定し、それに町民が大ブーイングを起こして、結局小学校ではなく別の施設として利用されることになりました。(結局今はアニメの殿堂のような建物になっているようで、それが本当に良かったのかどうかは意見の分かれるところ、らしいですが。)

私は兵庫県に住んでいるのですが、この近所のミッション系の学校(とくに関西学院)にはヴォーリズ建築がいくつか残っていて、その関係で関学出身の知人は毎年メンソレータムの近江兄弟社(これもヴォーリズの作った会社と聞きました)を訪れているらしいです。

で、そんな私が今月になってたまたま通りがかった近江今津市にあるヴォーリズ資料館に行ったのは当然でしたが、その数日後になって、あるお客様からお納めした商品についての感想が寄せられ、その文章になんとまたヴォーリズのことが書かれていたのです。

このお客様はヴォーリズ建築のなかでも施設のほうではなく、一般住宅のほうにご興味があるようで、京都の駒井邸に憧れをお持ちだそう。その雰囲気を目指していくうちに、私どもの照明器具に目が留まり今回ご注文を頂いたのです。そして、そのかもし出す雰囲気がとてもお気に召したと書いていただきました。北海道出身で今は東京に押すまいのお客様でした。

豪華ホテルに使ってある照明器具も扱ってはいますが、今回のようにヴォーリズ建築に合いそうな照明を評価してもらったことは本当にうれしく感じました。

昨日の新聞でこんなニュースを見ました。7月の後半にガクンと販売個数が減ったそうです。

6月には白熱電球よりLED電球の方が販売個数で上回った(金額ではとっくに上回っていますが)、というニュースを聞いたばかりなので、ちょっと意外なのですが。

でも、なんとなくこんな風に感じました。

1.前から申し上げているとおり、LED電球はいまだ発展途上です。光のすべての方向に向かうわけではなく、放熱板の部分がまだまだ大きくて、はっきり言って不細工です。

2.でも、CO2削減・省エネの流れに乗って順調に浸透してきたLED電球が、3月の震災と節電要請によって加速度的にその普及スピードをアップしました。たぶん、その担い手は、「お金のある」「社会貢献をしたい」人たちだったと思います。

3.新聞やテレビで盛んに報道されましたから電気店に向かいます。で、売り場にいくと実はそんなにどこにでもLED電球が使えるわけではないと知ることになります。明るさもまだすこし足りなかったりして。でも、前向きな人たちがひととおり買えるだけのLEDを買いますと、そのあとにどっと皆が続いてる、というわけではなかった。

のではないでしょうか。

値段もさることながら、使える照明器具はまだまだ限度がありますので、これも前から申し上げている通り、メーカーさんにはどんどん努力してもらって、良いLED電球を開発・販売してもらいたいものです。

そうすると、少々高くても、人はどんどんLEDに流れると思うのです。

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