「ランプシェード」とは広い意味でガラスシェードも含みますが、ここでは、布やその他の素材で作られて電球に被せたりペンダントライトとして使われるものについての案内です。
よく問合せをいただくのが、「電球に被せて使用するけど、燃えたりしないのですか」など、安全性に関する質問です。
そこで、まずは次のようにまとめました。
【電球の表面温度】
白熱電球 100~180℃
LED電球 50℃
【素材ごとの発火点と融点】
綿 260℃
羊毛 570℃
ポリエステル 490℃ 融点250℃ (耐熱温度120℃~)
ナイロン 500℃ 融点180℃ (耐熱温度80℃~)
アクリル 450℃ 融点160℃ (耐熱温度70℃~)
ポリプロピレン 300℃ 融点160℃ (耐熱温度100℃~)
ポリエチレン 350℃ 融点115℃ (耐熱温度70℃~)
紙 300~450℃
ということで、いくら電球を近づけても発火させることは出来ない、ということがわかります。
しかし、発火はしなくても変形したりするのでは、という心配もあります。それは融点を見るとわかりますが、ナイロンやアクリルの化学繊維の場合だと、高いワット数の白熱電球に直接触れたら、溶けたり変形したりする可能性がある、というわけです。
綿、羊毛、の自然素材、また紙は溶けません。
【結論として】
ランプシェードに使っている素材そのものが電球に触れるというのは、普通の使い方をしていればあり得ないことですが、ここではなにかの拍子で直接触れることになった、と想定しましょう。
そのとき、
1.使っているのが白熱電球で、素材が化学繊維の場合は「ある程度の変形」の可能性がある。(それでも発火はしない)
2.使っているのがLED電球の場合は、素材がどんなものであっても「発火」「変形」ともに心配しなくても大丈夫。(健康被害(口に入れたりはしないですが)などに影響のある耐熱温度を考慮しても大丈夫です。)
ということができるのです。
つまり、LED電球で使用するかぎり、ほぼどんな素材でランプシェードを作っても大丈夫、と言えます。(ご心配な場合はどうぞお問合せ下さい。)