照明器具

美と動物

動物を見るとき、その造形の美しさにハッとすることがあります。

我が家に小さな座敷犬がいますが、これもほんとに美しい。トイプードルという犬種だから余計かもしれませんが、目標物を目の前にして身構えるときの角度などは、まるでトラを見ているようで美しいのです。まったく無駄な肉もなく、均整のとれたその姿というのは、おそらくアフリカの自然公園などにいくと、もっといっぱい見れるのでしょうね。

アフリカといえば、ある日ぼんやりとTVを見ていると、アフリカのどこかの町の12-13歳くらいの少年たちが学校に通う姿が映されていました。このときも、にたような感動を覚えましたね。

彼らが実に美しいのです。肌の色、目の輝き、そしてなによりもチータとか豹を思い出させるようなその肢体です。歩く姿もきれいでした。「わっ、キレイ」と声をあげたくらいです。

そして、人間はやはり動物だったのだ、と思い起こさせてくれました。

 

コンコルディアの照明器具はどこで見られるか?

と、こんなご質問をよくいただきます。

コンコルディア照明のラインナップの多くは私どものオリジナルで、それ以外のものも含めておそらくほとんどの商品は弊社でしか見ることができないと思います。オリジナリティには自信があるものの、一方お客様の側からすると、この商品は○○メーカー製で、A店でもB店でも売っているからそこでまず品質を確認し、そのうえでどの店から買うか考えよう、というような買い方ができません。

私どもではホームページでの商品案内とカタログ販売を中心に販売をしておりますが、一方で、やはり実際に商品を見て確かめたい、というお客様も多くいらっしゃるので、私どもでは 宝塚本社(兵庫県宝塚市)にショールームを設けており、また2007年春より東京銀座に小さな展示ルームを作っています。

東京展示ルームの方は完全予約制だったりしてちょっとご不便をかけたりしますが、よろしかったらどうぞご利用ください。(宝塚ショールームのほうも、土曜日のご来店には事前のお電話が必要です。) ともに、シャンデリアをはじめ各種照明器具がぎっしり詰まったスペースをご用意しています。

 

宝塚本社ショールーム のご案内

東京展示ルームのご案内

 

 

美と花

自然の持つ美しさにはさまざまなものがありますが、その中でわかりやすいのが「花」ですね。なかにはこれってどうなの? というようなものも確かにありますが、たいていは造形的にもまた色彩的にも美しく、おもわず近寄って手を差し伸べたくなります。鳥たちや虫たちも思わず寄ってしまうのでしょうが、(厳密に言うと、たとえばある虫がすべての花に近寄ることはないのだそうですが)、その気持ちはよくわかります。

というか、むしろ順序は逆なのかもしれませんね。

彼らはまず種の保存のために蜜をもとめ、実をついばむわけで、またそれが花(草木)の側にも同じ目的を達成させることになるのですね。

そんなうまく仕組まれたやり取りに、「美」が拘わっているとみるのか、あるいは我々人間の種の保存には関係がないけれども、すでに本能のなかに、それを「美」とするように規定するものがあるのか。つまり、きれいな花にふらふらと近寄るように、本能がささやいているのでしょうか。

美と宗教

ここ何日か仏像のことに触れました。

私は仏像がすべて好きかと問われると、答えは「否」。

これは仏を愛する人にとっては心外な言葉かもしれません。つまり、仏像そのものが信仰の対象ではないかもしれないが、それを拝むことによってその向こうの仏様と対話をするわけで、嫌いなどということはありえないでしょう。

まあ、私も「この仏像はどうしてもイヤ」という印象を持ったことはこれまでに無いとは思いますが、それでもとにかく、信仰の対象ではなく、「美」の対象として眺めていることは確かです。

キリスト教の教会でもそんな経験はあります。もちろんカトリック系の教会においてですが、たとえばバチカンのサン・ピエトロ大聖堂の「美術品」は世界でも超一級品と言って良いのでしょうね。ため息がでるばかりでした。

一方、運慶や快慶、ミケランジェロたちはどんな気持ちでこれらを製作したのでしょうか。

深く深く仏様を愛し、あるいは神を愛したうえで、その愛の実現のために自分の能力をたかめ能力を使ったのでしょうか。そう思いたいけれども、もしかして、やはり自分の美の追求の発現の場として宗教を利用したのかもしれませんね。(もちろん、お寺や教会もその美術品をネタに信者を増やせたでしょうが。)

 

コンコルディア照明 東京展示ルーム

どうしても実物を見てから決定したい、というお客様のために作った、ほんとに小さいけれどもシャンデリアやブラケット、ペンダントライトなど照明器具がぎっしり詰まった,東京・銀座の展示ルーム。HPの写真だけではわからない、色合い・質感・醸し出す雰囲気などなど、隠された情報がいっぱいつまったこの小さな部屋にどうぞお越し下さい。

東京・関東以外にお住まいの方が東京においでになったときにも、ついでにご覧いただけるよう、東京駅からタクシーで5分くらいの距離に設けています。よろしければご利用ください。

予約を頂戴した方しか入ることができない、などちょっと変則的なシステムなので、案内ページをご覧いただいたうえでご予約ください。スタッフ一同、こころよりお待ちしております。

「東京展示ルーム」ご案内のページはこちらです。

 もちろん、兵庫県宝塚市の本社ショールームでも皆様を歓迎致しております。

「宝塚本社ショールーム」ご案内のページはこちらです。

  

東大寺戒壇堂の四天王

同じく三月堂の話題から、つづき。

三月堂の日光・月光菩薩と四天王を眺めていると、どうしても必ず訪れてしまうのが、戒壇院戒壇堂の四天王、なかでも人気の広目天はやっぱりすごい。

あの目で見つめられると、「ああ」とため息をついてから、つぎに出てくる言葉は 「そうですよね」とか、「わかりました」とか。まったく降参状態になります。でも気持ちいいんです。

増長天や、それに持国天、多聞天 も良いです。

さらに、それぞれに踏みつけられている邪鬼が良い! 踏みつけられているのに、私はいつもなんとなくうらやましい気がする。踏まれたいということではなく、いつも一緒にいられることに対してですが。

 

 

聖林寺 十一面観音像

東大寺三月堂の日光・月光菩薩がひっこしされるとの話題、続けます。

どうしても思い出されるのは、聖林寺(奈良 桜井市)の十一面観音様です。本当に美しい。大学生のときに初めて訪れましたが、そんな若い感性にもこの観音様の慈愛に満ちたお姿は十分こたえてくれた思い出があります。ましてや、年をとってからはいうまでもありません。

ところが、です。

残念きわまりないのが、この仏さんはコンクリート作りの建物のなかで、それもガラスに守られてまつってあるのです。せめてガラスをはずしてほしい。触れたいということではなく、同じ空気の中にいたい、と思うのです。

たぶん保存上はこうしたほうが良いのでしょう。

でも寂しいなあ。

日光菩薩と月光菩薩のお二人が、こんなところに押し込められませんように。

合掌

東大寺三月堂

東大寺の三月堂(法華堂)が、須弥壇修復をおこなうこととなり、それを機会に、中の仏像の修復作業にもはいることになったと、ニュースで聞きました。

 

それは良いのですが、さて修理が終了した仏像のいくつか、特に日光菩薩と月光菩薩がこの際三月堂を出て、他の保管場所に移されると言うのです。こちらはショックです。

私は東大寺に年に一度くらいの割合で訪れるのですが、たいてい大仏殿は通り過ぎてこの三月堂に直行します。お堂の床にべたっと座り込み、はたまた後ろの壁によりかかってぼんやりするのが好きです。まずはど真ん中の不空羂索観音立像ですが、これが実にいい。堂々として慈悲深く、見飽きません。それから、ゆっくりと堂内を見渡すのですが、四天王、吉祥天などとならんでひときわ目立つのが日光菩薩と月光菩薩。色白な塑像ですからよけい目立つのかもしれませんが、とにかく美しい。

で、この塑像と四天王を見ていると、かならず、「ああ、やっぱり戒壇堂の四天王(こちらもまた塑像です)にも会っていこう」となって、お堂を出る。大仏殿の裏側の、これまたゆるゆるとした小道を通って戒壇堂までを散策するのです。幸せな時間です。

たしかに三月堂の中は狭い。ぎっしりと仏像が並んでいる感がある。でも、ここをでてお二人はどこに行くのでしょうか。コンクリートの宝物殿なのでしょうか? 少々狭くても、穏やかな顔でならんでおられるのだから良いのではとも思うけど。

これから、ちょっと寂しくなるなぁ。

 

 

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スポーツと評価点

まだ真央ちゃんを引きずっています。

なんで審判の評価でスポーツの勝敗が決まるのでしょうか。

ヨーイ、ドンでスタートして、早いものが勝ち! ていうのは、ほんとにすっきりしていて良いですね。どっちが高いか、どっちが遠くか、誰が一番重いものを持ち上げるのか。・・・

それに対して、審判が「難易度」を判定したり、技術点をつけたりする場合は、結果にすっきり感が残らないことが多いですね。さらに「美しさ」とかさらには「表現力」なんて言い出したら、完全に好き嫌いの世界です。

もうひとつ大事なのは、先入観でしょう。

A選手はいつも世界大会で優勝しているから、今回も上手に違いない。

B選手は△△国の選手だし、あまり名前を聞いたことがないから、うまいわけがない。

といった先入観。これ、絶対にあると思います。

フィギュアスケートに限らず、スキーやモーグルのジャンプの飛型点やスノーボードの技術点。冬の競技に限らなければ、体操、新体操、水泳の飛び込み、シンクロナイズドスイミング、などなど。

だから、あんまり好きな競技ではないですね。

 

やっぱり一番すっきりさせてくれるのは、ウサイン・ボルト君でしょう!

複合競技

先日バイアスロンのことを書きました。

ついでにいうと、こちらは夏のオリンピックですが、好きな競技は十種競技。これもすごい。こちらには「静と動」という組み合わせはないので、バイアスロンよりはちょっと落ちますが、まあとにかくすごい。走って(ダッシュと持久)投げて跳んで、という10種類の競技を2日かけてやるのです。

DEC(10)+ATHLON(競技) ⇒Decathlon デカスロン と言います。

 

最近は徐々に増えているのではないでしょうか。スキージャンプと距離の複合。アルペンスキーの回転と滑降の複合。

まあ、私自身はあまり興味がわきませんが。

いまさら、同じように2種の競技を組み合わせても、Bi(2)+Athlon(競技)=BIATHLONの名前を持つのは、距離スキーとライフル射撃の組み合わせだけですから。

フィギュアスケートの音楽

真央ちゃんのことを忘れてしまわないうちに。

ショートプラグラムの曲は『仮面舞踏会』(ハチャトゥリアン)、フリーの際の曲は『鐘』(ラフマニノフ)でした。どっちもパッとしない曲でしたね。

誤解してはいけません。私は特に『鐘』は好きな曲のひとつ(というか、ラフマニノフが大好きなので)でして、曲がきらいなわけでは決してありません。フィギュアスケートにこの曲を採用するのはどうでしょうか、と言いたいのです。

一言でいうと、「陰気」なのです。盛り上がれないのです。

おなじラフマニノフでももっとふさわしい曲はいっぱいあるのに。

で、私見なのですが。

これはあくまでもスポーツであり、技術中心に評価されるべきものです。そのときに流れる曲は絶対に「みんな(主に審判)の耳になじんだ曲」であり、また「みんな(主に観客)の心がうきうきするような曲」であるべきなのです。

耳慣れない曲だと、審判の神経のある部分は無意識のうちに音楽にとられるのではないでしょうか。演技そのものへの集中度が薄れ、印象度が薄くなるのではないでしょうか。

楽しい曲、みんなの心が浮き立つ曲ですべると、観客の息遣いや歓声、ため息、拍手などが審判の好印象にさらに上積みを与えるでしょう。

安藤美姫さんがショートプラグラムでモーツァルトの「レクイエム」を使いました。

私は日本人でキリスト信者でもありませんから想像だけで話しますが、ヨーロッパ系の人たちは、競技の場でこの曲(鎮魂歌)を聞かされて違和感を持つのではないかと思ってしまいます。

もうちょっと審判や観客のことを考えて選曲した方が良いのではないでしょうか。しょせん、音楽は『従』なのですから。

バイアスロン

オリンピックのせいで、照明の話題が最近は少なく、またスポーツのことを。

私が冬季オリンピックの競技のなかで一番好きなのが、『バイアスロン』。

なんといっても、何キロも全力でスキーで走り、息があがっている中で鉄砲で的を射る。この静と動のコンビネーションが実に感動的(!)です。

今回のバンクーバー大会では、ほとんどのバイアスロン競技は晴天のもとで行われましたが、これが雪降る中で行われるときはもっとすごい。射撃場にテレビカメラはあるけれども観客の声は聞こえず、また射撃をしたときの鉄砲の音さえもプスッというだけ。あとはほとんど真っ白な画面をずっと眺めている。白いもやから次の選手が現れて、射撃を終えた選手は白いもやに消えていく。射撃が失敗すると選手はペナルティエリアを周回しなければならないけど、それがほんとにもの悲しい。

大好きです。

 

カナダの失敗は許しちゃう?

バンクーバーオリンピックも最終盤、振り返るといろんなことがありました。

まずは、開会式で聖火台として立つはずだった4本の柱のひとつが出てこなかった。

リュージュの練習中に選手が死亡したし、スピードスケートの競技の合間の製氷作業が機械の故障で大幅に遅れて選手の時間調整に悪影響を及ぼした。

冬の大会は一般に天候の影響は避けられず、よくスケジュールの遅れや変更はあるけど、あまり例のない出来事でした。

さて、場所はカナダです。かの国の国民性は熟知はしていませんが、「おおらかな」人たちが多いということは聞いています。私が住んでいたオーストラリアと少し似ているということでしたから、想像は容易です。で、私がそんな国民性が嫌いかというと、そんなことはない。

ただ、もしもこの失敗が2008年夏の北京オリンピックだったらどうだったでしょうか。

思い出しますね、開会式の映像にあらかじめ準備されたCGが使われたとか、少女が口パクで歌ったとか、思い切り非難していましたよ、日本のマスコミは。

それに対して今回はどうですか? 聖火台が一本立たずに、待ち受けた聖火ランナーは何もせずにぼんやり立っていたんですよ。それに対してどんな対応をしたんでしょうか、日本のマスコミは?

私は、個人的な意見として、バンクーバーのことも北京のことも、ある意味不可抗力だし、またどっちでもいいことですから、双方そんなに非難する気はありません。

言いたいのは、『相手を見て言い方を変えるのは嫌い』 ということです。

 

トヨタとキム・ヨナ

トヨタの豊田社長がアメリカ議会の公聴会で非難の言葉を浴びせかけられています。もちろんそれなりの失敗があり、公聴会に呼ばれるレベルの問題なのだろうとは思います。

でもその裏に、「アメリカの伝統産業、というか残された唯一の基幹産業である自動車業界をここまで凋落させた張本人のひとり、『トヨタ』への恨みつらみ」が存在するんだろうな、と思うのは私だけでしょうか。

ビッグスリーが業績を落としたのはあくまでも自分たちの車の性能のせいであり、トヨタや他の日本車、韓国車を逆恨みするのはおかしいわけです。今回の出来事も、そんな裏心理を排除して、公正な見方で物事が進むことを期待しています。

といいながら、2月24日と26日のオリンピック、女子フィギュアスケートで心の片隅で「キム・ヨナ、ちょっとは失敗してくれ!」 と願いながら彼女の演技を観ている私がおりました。

でも、真央ちゃんが負けたのはキム・ヨナのせいではないのです。あれだけがんばったけど、それでもやはり真央ちゃんの実力が下回ったからなのですね。

 

玄関の壁照明

一坪半ほどの玄関(土間とホール)に壁照明ひとつで灯りを取る、ということでお客様と話をしました。ご注目いただいたのはWB254+353E/RED(下の写真)です。

ポイントは明るさです。

一坪半ほど(約3畳)の広さですから、通常は天井に60Wの照明を使ってちょうどいい感じになりますが、今回の場合は「壁付け」ですから、同じ60Wでいいかどうか。

そこで、取り付け位置がけっこう高い位置にあると確認させていただいたうえで、最初に60W電球をいれることを提案しました。もしも暗いと感じる場合は、75Wや100Wを入れてください、ということで。

 

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LED電球と世界標準

前に書いたのですが、照明器具業界に限らず、日本には独自の規格があってそれが世界の標準(スタンダード)とずれているものですから、それが参入障壁になっている部分があります。

今回はその逆の現象なのですが、2月11日付の日経新聞記事によりますと、中国LED照明市場において、日本メーカーが立ち遅れているというのです。それは、LEDの世界標準を日本政府や日本メーカーが取り損なっていて(出遅れていて)、おかげで、欧州や台湾のメーカーが優勢なのだ、ということらしい。メーカーも政府も、この計り知れない可能性を持つ市場の大きさを認識していないのでしょうか、またしても日本だけが妙な規格を保持し、参入障壁だけでなく、海外に打って出るために(海外の市場に合わせるために)無駄な手順を踏まなければならないのです。

ほんとにこんなことで良いのでしょうか。早く世界共通の規格で商品が行き来してほしいものです。

春のさきがけ

春には青葉が似合うと思っていました。だから青とか緑が春の色のような気がしていましたが、今朝歩いていると、ふとそれは間違いだと気づきました。

春、それも一番最初に訪れる「春」の色は、ピンクでした。

硬い木の芽がほころんで、黒っぽい赤からピンク色を帯びた赤に変わってきます。そして今日、梅の花が早くも咲き始めました。もちろんピンクです。

週に何日か歩く道ばたの梅の木。数日前にこんな句を作っていました。

やがてさく 雪にこごえる 梅のえださき

でも、今日は数個の花が開いていました。鮮やかなピンク色。

もう、春ですね。

 

LED電球

半年くらい前から、LED電球がかなり目に付くようになりましたね。東芝ライテック、パナソニックの老舗に加えて、シャープがガンガン攻勢をかけてる、という印象です。

市場に現れたときには1万円くらいしていたLED電球が、いまや単純なものなら(調光や色を変えることなどができないタイプ)4千円くらいで手に入ります。

と、喜んでいたら、先日某ホームセンターで、2千円のLED電球を販売していました。日本のメーカーではなく、ちょっと聞いたことのないところのものでした。「へぇ~、こんなに安いんだ・・」と感心したものですが、本日読んだ雑誌記事(日経ビジネス 2月1日号)によると・・・

なんと、現時点では、LED電球は「電気用品安全法」の対象商品になっていない、とのこと。急いで手元の関係法令集や技術解説の本をひもといてみましたが、やはりありません。つまり、電気器具にかならず貼付されるべき『PSEマーク』も、必要ない、ということなのです。

LED電球そのものは熱に弱く、自分が発する熱で電球そのものが寿命が短くなる可能性があり、それを克服するのがこの電球開発のポイントだと聞いたことがありますから、何万時間大丈夫と言われていても、はたしてそれが本当かどうかの保障が今のところは無い、とも言えるのですね。もちろん、大手メーカーのものについては大丈夫でしょうけど。

また、その雑誌によると、あるLED電球は発熱のために樹脂が劣化して安全性に問題があったり、使用時にはテレビやラジオに雑音が入ることがあった(大手メーカーの比較試験による) らしい。

ここ1年くらいのLED電球の発達は目覚しいものがあり、あと1年、2年の変化に目は離せないと考えていますが、こういった安全性に関する技術面にもいつも注目しなければなりませんね。それから、早く安全基準が定められることを期待しています。

 

 

参入障壁と照明器具

15年前の創業時のことを思い出しますと、いつも考えさせられるのがこのことです。

これだけ世界中が狭くなり、物量が年々増大して簡単に外国製品が日本にはいり、日本から世界中に物が輸出されているなかで、『日本独自のスタンダード(標準)』がどれだけ阻害を生み出しているか、ということです。

私がぶつかったのは、電圧と電球の口金です。さらに、照明器具の安全基準です。

ヨーロッパやアジアのほとんどは電圧が220-240Vです。電球の口金で、いまヨーロッパで多く使われているのが、E26とE14タイプです。それにたいして、日本は100Vであり、E26とE17になります。

照明器具の安全基準では、ヨーロッパ各国の統一基準がありますが、それと日本の基準はすり合わせは行われていますが、なおいくつかの点で独自検査を実施しなければならない部分がありますので、基本的にそのままでは日本では使えません。

逆に、そういった参入障壁があったからこそ、日本の産業(この場合は照明器具メーカー)が外国のものに侵食されずに成長してきたとも言えますし、もっと言うと、いくらすばらしい日本製の照明器具がつくられても、それがストレートに海外市場に出てゆくことはできなかったわけですね。

私たちは、それらの問題点をひとつひとつ潰していきながら、ヨーロッパの照明器具を日本の皆様にご案内して参りました。

でも、これからアジアと日本が(市場として)ひとつになっていくかもしれない時代に、またこれらの障壁が問題となってくるでしょう。

電球の口金については、政府が主導すればすぐにでも解決できる問題ではないでしょうか。E17を使っているのは世界中でいまや日本だけです。安全基準なども、世界中で話を進めれば、そんなに難しいことではないはずです。

電圧の問題はたしかに簡単な問題ではないと思います。かなりの金と労力が必要かと思いますが、それでも、一日も早く対応をしてほしい、と私は考えます。

シャンデリアのアームの本数

シャンデリアのアームの本数はもちろんいろいろありますが、コンコルディア照明で多いのは3本、5本の奇数です。6本もありますし、4本もありますが、少数派です。

理由はこういうことです。

チェーンで吊られるタイプのシャンデリアは、吊ったあともちょっとしたこと(触れたり、風を受けたりして)で、向きが変わります。はっきりと四角の形をした照明器具がテーブルの上に飾られたときには、どうしてもその方向とテーブルの向きが折り合いよく並んでほしいものです。ですから、けっこう神経を使ってその照明器具の向きをそろえるわけですが、先ほども言いましたように、なかなかそのまま固定はされません。

それに引き換え、3灯タイプや5灯タイプの場合はそんな心配は要りません。どんな向きに吊ってもぜんぜん不自然ではないので、だからこれらが主流になってきたのです。

4灯タイプならまだ良いのですが、2灯のシャンデリアの場合はどうでしょうか。これはなかなか固定はできないですよね。

2灯タイプのシャンデリアが少ないのはそういう理由です。でも、この2灯シャンデリアもきれいに設置されると格好良いものです。

昔はこのタイプが結構多かった(弊社でも何種類か扱っていました)ですが、最近はほとんど見なくなりました。昔の施工例などを見て、懐かしく思い出しています。

あけましておめでとうございます

ことし、私は年賀状に『喜春』と書きました。

またもめぐってきた春を喜びましょう、という気持ちを表したつもりです。なにかと暗いニュースが多い昨今ですが、それに実際の天候でも例年以上に寒気が押し寄せていますが、それでも春はやってきます。

私は、『幸せ』=『右肩あがり』だと思っています。お金その他の「数字」ではありません。絶対のものではなく、相対的なものです。それもほかの人と比べる相対ではなく、自分のなかの相対、すなわち、『昨日より今日、今日より明日』ということ。

でも、ずっと右肩上がりはありえないのです。いつかは下がります。

ずるずると下がり続けるのは、ほんとにイヤなものです。下がるならドンと下がって、それからまた一歩ずつ上がって行くほうが『幸せ』です。

弊社は一歩ずつ進んできました。(けっして上がってばかりではありませんが。)そして2010年に営業開始満15年を迎えます。

いままでにお世話になったかたがた、ご購入・ご愛顧いただいたお客様に心から感謝申し上げます。そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。

ことし一年ありがとうございました

今年も最後の日になりました。

年が明けると、あと六十数日で、営業開始満15年を迎えます。

決して爆発的に売れているわけではなく、またバカ売れするような商品を扱っているわけではありません。『少量・多品種・長寿命』な照明器具を売っていて、これだけの期間続けてこられたのは、本当に本当に皆様ご支援のおかげです。

ありがとうございます。今年もお世話になりました。

そして、来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2009年の印象

なんとか無事に今年終了です。

日本中の皆様がクラシックでアンティークな照明器具を好まれるとは思っていませんが、そんななかコンコルディアの照明器具を好きで選んでいただけるお客様にせいいっぱいの対応をさせていただきました。

そんなこんなの2009年、コンコルディア照明にとっての一大ニュースというと。

不況がコンコルディア照明の売り上げにあたえた影響じたいよりも、海外の供給元がいくつか生産を中止・休止したのにはちょっと驚きました、というよりもショックを受けました。なかでも、次の外灯には・・・

http://www.christopher-wray.co.jp/exterior/ep05/ew163su.htm

ほんとにきれいな姿と仕上げですから。

ザンネン・・・

はやくこれに代わるものをと思ってはいるのですが、なかなかここまで良いものがまだ見つかりません。もともとのデザインはおそらくイギリスで、もちろん製作もイギリスだったでしょうが、戦後しばらくしてからイタリアでの製造にかわったものと思われます。

でも、そのイタリアでも止めてしまったのは、ここ数年のモダン・シンプル志向が影響し、そして昨年からの大不況がとどめをさしたのがその理由でしょうね。

ほんとにザンネン。

 

 

テーブルランプの贈り物

今日は仕事納め。

といっても明日はお掃除で出社ですから、営業が終わり、というだけなのですが、それでも今日が終わるともう気分はすっかりお休みモードですね。

テーブルランプを新築祝いに贈りたいというお客様とお話をしました。結構迷われたあと、次の商品をお選びになりました。

http://www.christopher-wray.co.jp/tablelamp/tp01/tb118411sat.htm

ちなみに、迷ったもうひとつの照明は

http://www.christopher-wray.co.jp/tablelamp/tp01/tb118z572tif.htm

でした。

結局選ばれた理由は、「使う本人の好みがわからないので、ティファニーグラス系はもしかしてまったく好みから外れる可能性がある」ということでした。たしかに、ティファニーのものは10年くらい前におそろしいほど流行りましたが、現在では、特に好きでもない人にとっては結構主張が強いので、かえってあっさりした印象の方がいいのかもしれませんね。

わたしもその考えに同意しました。

もっとも、このご購入いただいた照明器具もかなり高級感がありますから、贈って失望させる心配はまったくないと思います。

ドラマの時代考証-照明器具(3)

思えばたしかに、この明治という時代は恐ろしいほどのスピードで世の中が変化したのだろうと思います。

明治維新1868年までは、江戸時代ですから、頭にはちょんまげ、腰には刀、そしてろうそくか灯火で照明をとっていました。灯油ランプも入ってきてはいたでしょうが、もちろん一般市民のものではありません。

それが1879年にエジソンが電気照明を発明してから照明の世界は変わります。といっても、ご存知のとおりエジソンは最初に日本の竹をつかってフィラメントを作ったわけで、それが汎用性のある、耐用性のあるフィラメントとなり、商売に値するものになり、またさらに世界に広がるには相当の時間がかかったと思います。

思えば、この時代を背景とした映画やドラマはなかなかありませんでした。

時代劇に続くのは、江戸末期から明治維新のもの、そのあとは昭和初期からの大戦前後を描いたものが多いのではないでしょうか。ですから、照明器具のことに関してなにも疑問をもつことがありませんでした。

そういう意味では、この『坂の上の雲』、ほんとに注目です。

 

ドラマの時代考証-照明器具(2)

もうひとつの照明、ビリヤード台の上に下がっている緑の布をかぶった下向きの照明ですが、正直言ってこちらはこの時代に合ったものかどうかの判断はできません。

ただ、私の印象だけで申し上げるならば、エジソンの電気照明の発明から15年後ということから見ると、デザイン的にも少し早すぎるのではと思います。まだまだこの時代、それもアメリカ・ヨーロッパから遠く離れた日本、それも広島での出来事(いくら海軍の本拠地とはいっても)であれば、まだ灯油ランプが主流であったのではないか、と想像されるからです。

あるいは、すでに電気の照明器具が入っていたとしても、布のシェードは一番最初は灯油ランプにガラスのホヤをかぶせたうえで、その光を遮断するために使用されしたから、デザイン的には電球が下から上に向いていて、それに被さるかたちで布シェードが乗っかっている、というのが当時の姿だったのではないかと予想します。

ドラマの時代考証-照明器具(1)

最近、わけあって、今話題のNHKドラマ『坂の上の雲』をくわしく観ています。

なぜかというと、ドラマの時代すなわち、日清戦争から日露戦争というのは、照明器具の歴史からみても結構興味深い時代だからです。

かなり大雑把に年代を並べると、1880年にエディソンが電球を発明、1895年日清戦争、そして1905年に日露戦争、ということになります。

12月20日の放送では日清戦争が開始されました。つまり、1895年の前後なのですが、そこで出てきた照明器具は、まずキラキラのクリスタルシャンデリアと、ビリヤード用の下向き布シェードを使った照明。

最初のキラキラクリスタルは、ちょっとクエスチョン。だって、全部がガラスかクリスタルでできたシャンデリアは、その時代には無理です。クリスタルが下がっていたシャンデリアは山ほど使われていたけど、アームはかならず真鍮等の金物であったはずです。アームまでがガラスでできたシャンデリアはもっと時代が下ってからでしょう。

残念!

シャンデリアの部品

あるアンティークショップさんから、どうしても、ということで相談を受けました。

アンティーク照明のシャンデリアがあるのだけれど、ロウソクの形のソケット部分が古くて使えないので、新しいものと取り替えたい、とのご要望です。

以前から、古い照明器具にはあまり手を出さないようにしよう、と思っていたのですが、それは電線などが古くなっているものを下手にさわると、収拾がつかなくなることが多い、というのがその理由でした。それに対して、今回はそのソケット部分だけをこちらで用意すれば良いというお話でしたので、乗ったのですが・・・

でもやはり難しいものです。

なぜかと言うと、そのソケット部分を固定するのが難しいのです。とくに古いものは、現代ものと共有できる部品がないため、けっこう無理をしないと(はんだとか、接着とか)、もとの本体とソケットを接続・固定できないのです。

まあ、今回は数が限定されていたので、その部品を探し出しておつけします。なんとか上手くいくと良いのですが。

LED照明の欠点

コンビニで店内照明を従来の蛍光灯からLED照明に変える動きが活発のようです。

でも、その導入にはひとつ工夫が必要だということを聞きました。それは、LED照明の光の方向に原因があります。

蛍光灯照明器具が満遍なく対象物を照らすのに対して、LED照明器具は直線的に光を発する傾向があります。そうすると、商品棚の位置によって、光の当たり方にムラが出ることが多いのです。

結局、ムラをなくそうとして、その分多めにLED照明を設置しなければならない、そして結果として蛍光灯の環境をLEDで再現しようとすると、電気使用量が増えてしまうのです。

セブンイレブンでは、社内の実験から、店内照明をLEDにすると、消費電力が15%増える、という言っているらしいです。

(参考 : 日経ビジネス 2009年4月6日号)

 

美術館の改装

今週あたまを悩ませ続けたのが、某美術館の改装にかかわる照明器具の選定および修繕です。

この美術館は築70-80年らしくいったん閉鎖をして、この秋に近代的な別棟にて新美術館としてスタートしました。

で、この古い建物を引き続き記念館として存続させるための作業が始まったというわけです。これまでは美術館でしたから、最初に使われていた照明器具はかなり暗いものでしたが、そんなことはおかまいなしで、ピンスポットを当てながら、あるいは展示ケースを照らしながら展示品を見せていました。

今回、そのスポットライトと展示ケースをはずし、一部食堂としても使いたい、とのことですから、明るさの問題がクローズアップされています。とるべき道は大きく3通り。

1.クラシックな照明器具で、雰囲気の合うもので、かつ明るさが確保できるものを選ぶ。

2.現在の照明器具をそのまま使って、電球を明るいものに入れ替える、あるいは蛍光灯に入れ替える。

3.現在の照明器具をまったくさわらないで、スポットライトなど、補助の照明を入れる。

ということだろうと考えますが、まずこのお屋敷は某氏旧邸宅であり今回その記念館に改装するという趣旨からすると、まず3ははずれ、できれば2で行きたいというのが関係筋の意向でしょう。

なかなか素晴らしい照明器具、なかでもシャンデリアが使われていますから、その方向で進められればとは思っているのですが・・・